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43兆円への防衛費増額は、沈みゆく産業を救えるか
中小企業の防衛産業からの撤退と大手防衛産業の成長意欲の欠如。このままの状態が続けば、いずれ防衛産業は衰退し、それだけ陸海空自衛隊は海外への依存度を高めざるを得なくなります。なかには中小企業にしか持ちえなかった特殊技術が失われるケースもあるかもしれません。
この2つの問題をどう立て直していくのか、かなり根本的な取り組みが必要になります。また、DXの時代になってデジタル化に旧来の重厚長大型の防衛産業がちゃんとついていけるか、というのも重要な部分です。
43兆円まで防衛費が増えていくことで、防衛産業に新規参入があるかもしれません。そこで業界全体が再び活性化することを期待したいところですが、逆に新規参入企業と古参企業の関係が問題になるかもしれません。
民間企業の経済活動に過剰な干渉はできませんが、わが国の防衛力の土台を形作る企業には、新旧問わず、ぜひともアクティブであり続けてもらいたいと思います。 この書籍の執筆者:高橋杉雄 プロフィール
防衛省のシンクタンクである防衛研究所防衛政策研究室長。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。専門は国際安全保障、現代軍事戦略論、核抑止論、日米関係論。日本の防衛政策を中心に研究・発信する、我が国きっての第一人者。ウクライナ戦争勃発以降、テレビをはじめとした様々なメディアで日々解説を行っている。著書に『日本人が知っておくべき自衛隊と国防のこと』(辰巳出版)など。



