目黒蓮が示した「俳優としての進化」
実力派俳優たちが多く出演する『ほどなく、お別れです』ですが、主演2人の演技も素晴らしいです。コメディー作品も得意な浜辺さんは、コミカルな演技も見せつつ故人の姿が見えて会話できる難しい役を自然体な演技で披露。ストレスなく、観客を作品の世界に連れて行ってくれます。 そんな浜辺さんとタッグを組んだ目黒さん。演じた「漆原礼二」もハマり役になりました。まず、『ほどなく、お別れです』では、目黒さんの声のよさが光っています。「別れや死」をテーマにした物語の中で、目黒さんの持つ低くて安心感のある声がドハマり。バラエティー番組などで聞く目黒さんの声とは違い、重みがありながらも優しい声を作り上げ、作品全体に深みを与えることに成功しました。漆原というキャラクターをよく理解し、高い表現力で観客を魅了します。原作ファンも納得の仕上がりに! 目黒蓮の「目の演技」
随所で見せる繊細な演技も注目ポイントです。漆原は葬祭プランナーとして、遺族に寄り添って最高のお別れをしようと提案するキャラクター。そんな漆原を、目黒さんは美しい所作で演じ、信頼が置ける人物だということを表現しました。葬儀に関わる動きの一つひとつに説得力があり、徹底した役作りがうかがえます。本物の葬祭プランナーにしか見えず、原作ファンも納得できるキャラクターを作り上げたといえるでしょう。漆原は、妻を亡くしたトラウマであまり表情を変えないのですが、目黒さんは目で感情をうまく表現し魅力を生み出しています。静かな演技の中でもメリハリをつけ、美空に指導する際には厳しい表情も披露。そして、美空の成長に合わせて徐々に優しい表情になっていく「目の演技」を見せています。派手な演技ができない漆原はかなり難しい役ですが、見事な演技力の高さを見せました。 目黒さんといえば、『silent』(フジテレビ系)で演じた佐倉想や、『海のはじまり』(フジテレビ系)の主人公・月岡夏のように、静かな性格のキャラクターを演じるのが得意な俳優です。その実力が漆原でも発揮され、さらに進化しているといえるでしょう。
2026年も大活躍間違いなし! どこまで飛躍するのか
そんな目黒さんは、今後は2月20日公開の映画『教場 Requiem』、4月29日公開の主演映画『SAKAMOTO DAYS』、そして世界的に大ヒットしたハリウッドドラマ『SHOGUN 将軍』のシーズン2にも参加することが発表されています。間違いなく、2026年も俳優として大活躍する年になるでしょう。『ほどなく、お別れです』でも見せたように、作品への出演を重ねるごとに俳優としての実力を高めています。2026年、どこまで飛躍できるのか注目です。
この記事の執筆者:
ゆるま 小林
元テレビ局スタッフ
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
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