新曲『Crown』が1位獲得の裏で“資産の差し押さえ”報道……「EXO」が迎えている正念場と新章への期待

【K-POPの歴史を作ったグループたちの復活と現在地】『Crown』で約2年半ぶりのカムバックを果たしたEXO。韓国の主要音楽番組すべてで1位を獲得するなど大成功を収める一方で、メンバーの契約問題に続報が。「9人の『Crown』」が見られる日は来るのでしょうか? ※写真:Mydaily/アフロ

完全体で戻る日は来る? どうなる今後のEXO

矢野:結局CBXの3人がEXOに再合流する日は来るのでしょうか? ファンが気になっているのはそこですよね。

ゆりこ:ロイヤリティーをいち早くSMに収めて、復帰の道を探ってほしいと思ってしまいますが、実際のところお金より「心情」も強く働いているのかと思います。今回のカムバック前にCBXは「SM側の条件を飲んで、グループに復帰したい」と意思表明しています。それに対しSMはNGを出したのです。SM的には「手塩にかけて育てた子に裏切られた」「EXOのブランド毀損(きそん)が許せない」という怒り、CBXとしては「家まで差し押さえてくるなんて」というショックもあるでしょう。

矢野:「ロイヤリティーを全額支払うのが先」ということに加え、ペナルティー的な側面もありそうです。この泥沼状態のまま脱退というのはあまりにも悲しいですよね。

ゆりこ:本人たちの口から「脱退します」という宣言がない限り、いつかは戻ってくる日が来ると願っています。以前CBXのライブに行ってみて印象的だったのが、今も観客のことを「EXO-L」「エリ(EXOファンの別称)」と呼んでいたこと。つまり自分たちのファンがイコール「EXOのファンである」と分かっている。3人が辞めたところで、一体誰が得をするのだろう? という部分も疑問です。関わる全ての人が損をする絵しか見えません。きっとファンには知らされていない課題もあるでしょうけれど、いつかは落とし所が見えるでしょう。レイさんだって奇跡的に戻ってきたのだから。

矢野:もしグループが解散したり、人気が落ちて活動の場がなくなってしまったりしたら、戻りたくても戻れないですよね。でも今回は現状のメンバーとファンがEXOの“王座”を守った。そういった意味でも『Crown』は希望をつなぐ曲なのかもしれません。

ゆりこ:まさに。かつて『BIRD』という日本オリジナルソングを発表した際、シウミンさんとD.O.さんは入隊中でいなかったのですが、のちに2人が参加したバージョンのライブ音源を『BIRD -THE BEST Ver.-』として発表しています。そんなふうに、9人でパフォーマンスする『Crown』を見るまでは元気に生き抜きたいです。
矢野:そして6年ぶりのツアーで来日が決まったのですよね。そんな長い時間、ツアーをしていなかったんだ、というのも意外でした。

ゆりこ:ソウル公演のチケッティングに挑みましたが文字通りの瞬殺で、チケットを手にすることはかなわず……。ありがたいことに日本公演のチケットはなんとか買えましたが、抽選に外れた日程も多かったです。彼らの人気復活を肌で感じています。

矢野:ひとまず、日本でのライブに行けることが決まってよかったですね! そして次回は4月に来日が決まったBTSについてお話ししたいと思います。お楽しみに。

ゆるっとトークをお届けしたのは……
K-POPゆりこ:音楽・エンタメライター。雑誌編集者を経た後、渡韓し1年半のソウル生活を送る。帰国後は、K-POPや韓国カルチャーについて書いたりしゃべったりする「韓国エンタメウオッチャー」として、雑誌やWebメディアなどでの執筆活動や、韓国エンタメ情報ラジオ番組『ぴあ presents K-Monday Spotlight』(TOKYO FM)でパーソナリティーを務めるなど幅広く活躍中。

編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやビジネス記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)&MOA(TOMORROW X TOGETHERファン)。
K-POP ゆりこ
この記事の執筆者: K-POP ゆりこ
音楽・エンタメライター。雑誌編集者を経た後、渡韓し1年半のソウル生活を送る。帰国後は、K-POPや韓国カルチャーについて書いたりしゃべったりする「韓国エンタメウオッチャー」として、雑誌やWebメディアなどでの執筆活動や、韓国エンタメ情報ラジオ番組『ぴあ presents K-Monday Spotlight』(TOKYO FM)でパーソナリティーを務めるなど幅広く活躍中。 ...続きを読む
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