高得点のときこそ親が保つべき“平常心”
子どもがテストで良い点をとると、うれしくなりますよね。二人三脚でがんばっている親としては、「すごい!」「がんばったおかげだね!」と一緒に大喜びをしたくなるかもしれません。
ですが、そうして舞い上がった様子を見せていると、いつしか子どもは自分を追い詰めてしまうことがあります。努力をしても点数が上がらないときや、点数が下がってしまったときに自分を責めてしまうのです。
大人が何も言わなければ、実は子どもはそれほどテストの点数を気にしません。高得点をとればうれしいという気持ちはもちろんあるのですが、大人が思うほど気持ちを揺さぶられることはなく、淡々と受け止めることができます。
それにもかかわらず、子どもはなぜテストの点を強く意識するようになるのでしょうか?
それは、親をはじめとする大人が一喜一憂する姿を見せているから。
親が高得点に大喜びする姿を見れば、子どもは「次も良い点をとって喜ばせたい」と思うようになります。それは一時的にはモチベーションにつながり、うれしい結果を引き寄せる可能性もあります。
でも、どれほどの努力をしても、右肩上がりの状態だけが続くことはありません。成績が伸び悩むこともありますし、運が味方をしてくれず実力を出し切れないこともある。それが現実なのです。
「良い点じゃないと、ガッカリされる?」という不安
親は、点数に対して感情をあらわしすぎないことが大切です。高得点がとれたときに大げさにほめたり、点が下がったときに落胆したり怒ったりするのは控えたほうがいいでしょう。そうした反応は、子どもに「良い点がとれなければ親をがっかりさせてしまうのでは?」と不安を与え、余計なプレッシャーを感じさせてしまいます。
さらに子どもは十分にがんばっているのに、「がんばりが足りなかった」と自分を責めてしまうこともあります。
理想的なのは、親がいつでも平常心を保つこと。良い点がとれたときほど、「がんばったね。あと少しでとれたと思う惜しかった問題は振り返っておこうか」と落ち着いた対応をしましょう。
そのほうが子どもは、結果的に安心して挑戦を続けていけるのです。
ポイント
・テストの結果を見た親が、喜びすぎたり落胆しすぎたりすると、子どもは余計なプレッシャーを感じることも・高得点をとれたときこそ、平常心の対応を この記事の執筆者:井上 晴美 プロフィール
中学受験ママ力開花アカデミー主催、Suclead 株式会社代表。長女の希望により、公立小5年生11月から中学受験をスタート。中学受験の世界、格差に衝撃を受けながらも3カ月で長女の偏差値を20上げるなど奮闘するが、ストレスの多い受験に悩み個性心理学を学ぶ。その後、姉妹を桜蔭合格へ導く。2016年より、同じように悩む受験生ママのため、個性心理学受験カウンセリングをスタートする。子育て受験相談は延べ4800人。



