「家の中が息苦しい…」中学受験で親子が潰れないために。精神科医・ゆうきゆう先生に聞くメンタルケア

受験のストレスは、気付かないうちに家族全体へ広がります。受験を特別に意識し過ぎず、息抜きや会話の時間を持つことが大事です。他の家族への配慮や「合格しなくても大丈夫」という親の姿勢が、家庭の空気をやさしく整えてくれます。(画像出典:photo AC)

中学受験を“我慢の連続”にしないための視点と考え方

ストレスをやわらげるためには、視点を変えてみるのが有効です。

まずは、子どもの受験を「当然なもの」として捉えてみましょう。「今は季節が秋だ」「今日は買い物に行く日」というくらい、特別ではないイベントとして考えるのです。

もちろん、すぐにそう思えるものではありません。ただひとつの考えとして覚えておき、自己暗示を繰り返すことで、少しだけ気持ちがラクになったりします。

中学受験の先にも、学校のテスト、大学受験、就職活動、資格試験など、何度も試練が訪れます。そのすべてが「耐えるもの」では、気持ちが持ちません。

私自身、医師国家試験の前に「このつらさも試験が終わるまでの辛抱」と思っていた時期がありました。そんなとき、友人から「それでは人生がずっと“辛抱の連続”になってしまうよ」と言われ、ハッとさせられました。

確かに、試験や挑戦の場面は今後も続きます。そのたびに「これが終わるまで我慢」と考えていては、人生そのものが“耐えるもの”になってしまいます

家族の空気がピリピリしないためにできる、ちょっとした工夫

「受験は本人も親もつらいもの」「ストレスの元凶はすべて受験のせい」と決めつけてしまうと、閉塞感を感じて、つらくなってしまいます。家族が我慢している姿を見て、「なんとしても合格しなくては」と、子どもにプレッシャーを与えることにもなりかねません

「この瞬間をなんとか耐え忍ばなければ」という考えを手放して、心の平穏を得ることを優先に考えることが大切です。

同じく受験を控えたママ友と愚痴を言い合ったり、親子でお出かけして息抜きをする日を作ったり。不安やストレスを感じたら、我慢するのではなく発散する方法を探しましょう

<家庭に“ゆるみ”を取り戻す工夫例>

・同じ立場のママ友と、LINEで気持ちを吐き出す時間を作る
ちょっとした愚痴や不安も、「わかるよ」と共感してもらえるだけで、心がスッと軽くなります。

・日曜の午後は、あえて勉強から離れて親子で近所のカフェや公園に
 「今日はちょっと気分転換しようか」と外に出るだけでも、親も子も気持ちがほぐれます。

・夜のテレビタイムは“笑える番組”を家族で決めて一緒に観る
 「この芸人さん面白いね」「それ前も言ってたね!」と笑い合える時間が、家庭の雰囲気をやわらげてくれます。

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ケアが必要なのは受験生だけじゃない。受験家庭が見落としがちなほころび
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