結論から申し上げれば、本作は映画館で見てこそ「真価」がわかる、年末年始にふさわしい圧巻のエンターテインメントとして大推薦できます。
注意点としては、上映時間が3時間17分と長尺なので直前のトイレが必須ということ。また、3作目であり物語も完全に「続き」であるため前2作の鑑賞が強く推奨されることです。
一方で、後述するように「この要素だけを知っておけば話は十分に理解できるし、本作から初めて『アバター』を観る人でも楽しめるのでは?」と思える理由もあります。
まずは「どの上映方式を選べばいい?」ことから、基本的には好評ながら厳しい意見もある理由、それでも称賛できる理由まで、たっぷりと記していきましょう。
どの上映形式で見るのがおすすめ?
まず、本作は上映方式が非常に多く複雑なため、どれで見るべきか迷う人もいるでしょう。結論から申し上げれば、究極的にはどの上映方式で見てもいいけれど、可能であれば3D上映を選ぶのがおすすめです。『アバター』シリーズの3Dは「何かが飛び出てくる」というよりも、「世界の奥行き」を表現したものであり、それでこその没入感もあるでしょうから。 また、劇場によっては3Dに加えて「HFR(ハイフレームレート)」の上映も実施されています。HFRは通常よりも滑らかな動きの映像を楽しめるため、間違いなく一見の価値がありますが、その「ヌルヌル」とした動きを逆に不自然に感じてしまう人もいるため、やや好みも分かれています。上映劇場のスケジュールで「HFR」または「ハイフレームレート」の表記を確認しておくといいでしょう。・通常上映(+3Dも)
・大画面と迫力の音響の「IMAX」(+3Dも)
・座席の移動などの演出が楽しめる「4DX」(+3Dも)
・画が鮮明かつ音響もパワフルな「Dolby Cinema」(+3Dも)
・特定のシーンが「3画面」に広がる「ScreenX」(4DXと合わせた「ULTRA 4DX」も)(2Dのみ)
(それぞれで「字幕と吹き替え版」でも当然分かれています)
その上で総括するのであれば、「最高の映像と音響」「3D」「HFR」という全ての要素がハイスペックで楽しめる「Dolby Cinema」で鑑賞するのがもっともおすすめです。特に「黒」が映える、コントラストがよりはっきりとするDolby Cinemaでこそ、劇中の夜の暗い場面もより美しく見えるはずです。 筆者は時間と場所の関係上、Dolby Cinemaではない「吹き替え+3D+HFR」で見ましたが、それでももちろん存分に楽しめました。最終的には鑑賞料金や移動距離なども踏まえて、総合的に判断して選べばいいでしょう。



