三流は「すみません」を連呼し、一流は「覚悟」を示す。元公安が教える、信頼を取り戻す謝罪の技術

ビジネスの現場では突然“怒りの矛先”に立たされることも。感情的な相手に対し、あなたならどう場を立て直しますか? 本記事では書籍『スパイに学ぶ「あざとい」会話術』から、修羅場に強くなる会話テクニックを一部抜粋して紹介します。(画像出典:PIXTA)

あいづちで相手の心を開く

相手の話を聞くといっても、黙っているだけではいけない。実は、あいづちこそ会話の流れや心理を左右する極めて重要なテクニックなのである。外事警察の現場でも、あいづちの打ち方1つで相手の警戒心や信頼関係を変えていた。

あいづちには、

1. 話し手の安心感を高める
2. 会話のテンポを整える
3. 理解・同意のサインになる
4. 信頼関係が築ける
5. 話題の深掘りを促す


といった効用がある。

あいづちが多い人ほど、「好感度が高い」「信頼できる」と思われやすいといわれ、信頼関係が築きやすくなる。単調にならないよう、以下のあいづちを使い分けるとよいだろう。

■共感系:話し手の安心感を高める効果がある
・「わかります」「大変でしたね」「それはつらいですね」
・「私もそう思います」「頑張っていますね」

■納得・肯定系:理解・同意のサインになる
・「なるほど」「たしかに」「そういう考えもあるね」

■興味・驚き系:会話を盛り上げテンポをよくする
・「えっ、そうなんだ!」「それからどうなったの?」
・「すごい!」「知らなかった!」

■要約+質問:話題を深掘りし話し手の気持ちを高める
・「○○ってことですよね? ちなみにその後は?」
・「○○なんですね。 他にも似たようなことありました?」

■NGなあいづち
ただし、してはいけないあいづちがある。

・「うんうんうん」「はいはいはい」と同じ言葉の連呼→適当な印象になる
・話し手の顔を見ない→視線がないと信頼感が下がる
・相手の話の途中でかぶせる→遮さえぎるようなあいづちは不快感を与える
・「でも」「それは違う」など否定的なあいづち→話し手の意欲を削ぐ

基本のうなずきテクニック

相手に気持ちよく話してもらうには、うなずき方も重要である。

■アイコンタクト+笑顔:相手の目を見て、軽く微笑みながらうなずく
※ただし、見つめすぎると攻撃的に思われる。時折、視線を外す。

・話し手のテンポに合わせてうなずく
・楽しい話では、小刻みに速くうなずく
・悲しい話や重い話では、ゆっくり深くうなずく
・話し手の興が乗ってきたら、前のめりになり体を動かす

相手のうなずき方でわかること

さらに、あいづちの「打ち方」だけでなく、「打たれ方」を観察し、相手の心理を探ることができる。応用してほしい。

・あいづちが不自然に少ない/多すぎる→緊張・虚偽・演技の可能性
・タイミングがズレている→話を「つくっている」兆候
・表情と一致しない→表面的な同意、内心の拒否

あいづちやうなずきは、誰にでもすぐにできるので、今日からでも始めてほしい。

◆会話のポイント

・あいづちで相手の心を開く。
・あいづちのバリエーションを使い分ける。
・うなずき方も重要。

スパイに学ぶ「あざとい」会話術 ビジネスに役立つ諜報員の言葉の魔法
スパイに学ぶ「あざとい」会話術 ビジネスに役立つ諜報員の言葉の魔法

この書籍の執筆者:勝丸円覚 プロフィール
1990 年代半ばに警視庁に入庁し、2000 年代はじめから公安・外事分野で経験を積む。某国大使館への出向などを経て数年前に退職し、現在はセキュリティコンサルタントとして国内外で活動を行う。TBS 系ドラマ『VIVANT』では公安監修を担当。著書に『スパイに学ぶ「あざとい」会話術』(講談社)、『スパイは日本の「何を」狙っているのか』(青春出版社)、『中国人スパイ「秘密工作」最前線』(ビジネス社)他多数。

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