紙のきっぷは消滅するか。最新技術展で見えた「タッチしない改札」とSuicaの進化

2年に1度開催される鉄道業界の祭典「鉄道技術展」。会場には多種多様な最新技術がひしめいていたが、その中でも特に筆者の目を釘付けにしたのは、自動改札機に投入された最新テクノロジーの数々だった。

現在進行中の鉄道建設工事など

JRTT
「鉄道・運輸機構」(JRTT)の実績を表示したパネル
独立行政法人「鉄道・運輸機構」(JRTT)のブースでは、近年の取り組みと目下進行中のプロジェクトについてパネル展示を行っていた。

北陸新幹線(金沢~敦賀)や相鉄・東急直通線は開業時に取材をしたこともあって、身近に感じられた。現在進行中なのは、ほぼ北海道新幹線(新函館北斗~札幌)のみのようだが、まだ10年ほどかかりそうだ。「時間はかかりますが、工事は着実にすすんでいますので、しばらくお待ちください」とのこと。

今後、首都圏では地下鉄をはじめ新線工事がいくつも控えているものの、すべてJRTTの仕事ではないようだ。鉄道新線建設はなかなか複雑な事情がありそうである。

時間の制約もあり、ごく一部の展示を見るだけに終わったものの、得ることの多い半日だったと思う。
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この記事の筆者:野田隆
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL「D51」を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。近著に『シニア鉄道旅の魅力』『にっぽんの鉄道150年』(共に平凡社新書)がある。
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