AIに負けない子の育て方 第25回

合判模試の志望者増加校から見えた、2026年中学入試「要警戒」の学校とは?【最新中学受験事情】

首都圏では、2026年の中学入試まで残り3カ月余り。そこで、最新の模試受験者の動向を踏まえて、首都圏中学模試センターに来年の入試予測と注意点を取材した。(画像出典:PIXTA)

志望者数が減少した学校 上位10校 

反対に、同じ模試で志望者数が減少した学校は表3の通りです。
表3 小6第2回合判模試 志望者減少校 (提供:首都圏模試センター)
表3)小6第2回合判模試 志望者減少校(画像:首都圏模試センター提供)

減少校と言っても、人気がないというわけではありません。

この中では、特に三輪田学園中学校・高等学校や横浜創英中学・高等学校は、近年人気で偏差値が10近く上がっていることから敬遠されたものと思われます。

また、同じエリアにある競合校の動向に左右されたと考えられる学校もあります。急激に偏差値が上がった学校は注意が必要ですし、反対に上がり過ぎた学校は敬遠されて狙い目になることもあります。

しかし、これらの動向はまだ確定ではありません。今後さらに、11~12月の模試で動く可能性もあります。

「サンデーショック」と「合格可能性」に細心の注意を!

サンデーショック
通例とは異なる動きを見せるサンデーショック(画像:首都圏模試センター提供)

特に来年は2月1日が日曜日に当たり、一部のキリスト教系の私立中学校が、宗教上の理由から入試日を変更する「サンデーショック」の年です。

例えば、女子学院中学校・高等学校、東洋英和女学院中学部・高等部、立教女学院中学・高等学校は2026年入試では、2月1日(日)から2月2日(月)に入試日を変更するので、併願校選びが例年とは異なってくるでしょう。

しかし、神奈川県の女子校では、これまでの通例と違い、フェリス女学院中学校・高等学校や横浜雙葉中学高等学校など入試日を変更しない学校が出てきたので要注意です。併願校も含めて入試日程の確認を怠らないようにしましょう。

また、「合格可能性80%と50%の確率の幅の狭い学校は注意が必要だ」と専門家は言います。細かい話になりますが、本来、偏差値を見る時には、そんな細部にも気を配る必要があるのです。
 
これまでの情報をまとめると

1. 共学校人気が目立つ! ボリュームゾーンの附属校に要警戒
2. 千葉県の受験生が増加!? 志望校選びのエリアが拡大
3. 偏差値40~50台の学校は急激な難化に注意!
4. 前年に難化した学校が狙い目になるケースも
5. サンデーショックによる受験者の増減に要注意


ということになります。

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20年取材して見えた、伸びている学校の共通点
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