村田和子さん「1位の住友館はリピート熱も高かった」
民間パビリオンの中でも、開幕から人気で予約が困難とされた「住友館」。当日に並んで入場も可能でしたが、あまりの人気にLINEアプリを使用した抽選システムが導入されたほど。ランタンを持ちながら森を冒険するワクワク感、未来へつながる「植林体験」など、自然を身近に感じて共存する世界観は、大人から子どもまで楽しめて、リピート熱も高いパビリオンでした。
2位の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」は、アニメを知る世代には懐かしく、若い世代には、映像の迫力などが注目されました。実は収容人数が比較的多かったことや、ガンダム像と大屋根リングを背景に写真を撮るのが万博の記念として広まったことなども、ランキング上位につながったと感じます。
同率2位の「よしもと waraii myraii館」は、「赤い球体の内部見学は、あっという間に終わり期待外れ」という厳しい声もありましたが、その魅力の神髄は舞台を有する広場。多くの芸人が登場し、時に観客参加型のイベントも実施されるなど、「交流・参加型」という点では、他にないユニークなものでした。
夜には盆踊りやカラオケなどで賑わい、特に万博の混雑が本格化しパビリオン入場が厳しくなった9月以降、足を止め楽しんだ人も多かったのでは? 関西以外からの来場者にとっては「THE大阪」の雰囲気も新鮮に映ったことでしょう。
村田 和子 プロフィール
関西在住の旅行ジャーナリスト。通期パスで大阪・関西万博に通い、パビリオンを全制覇。「旅で元気になる」をテーマに活動。親子で47都道府県を踏破し旅育メソッドを提唱。著書に「旅育BOOK(日本実業出版社)」。クルーズコンサルタント、総合旅行業務取扱管理者。大人旅、ひとり旅も得意!



