炊飯器の「内釜の加工」、剥がれた場合でも使い続けて問題ない? 【専門家に聞いた】

炊飯器の内釜の加工が剥がれてしまった場合、そのまま炊飯器を使用しても問題ないのでしょうか。「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとして多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

炊飯器の内釜の加工が剥がれた……そのまま使い続けて問題ない?
炊飯器の内釜の加工が剥がれた……そのまま使い続けて問題ない?
炊飯器を使用中、内釜のコーティングが剥がれてしまった……。こんな経験がある人もいるかもしれません。そのまま使い続けても問題ないのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
 

(今回の質問)
炊飯器の内釜のコーティングが剥がれてきたのですが、そのまま使っても大丈夫ですか? 体に悪くないですか?

 

(回答)
そのまま使っても問題はありませんが、こびりつきやすくなるので修理もしくは買い替えを検討しましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

健康に悪影響を与えることはありません

炊飯器の内釜は、ご飯がこびりつかないように金属などの表面にフッ素樹脂をコーティングするフッ素加工が施されていることがほとんどです。一部が剥がれてしまっても、健康に重大な悪影響を与えることはありません。

フッ素樹脂は、食品衛生法などに基づいて安全性が確認されており、通常の調理温度で有害物質を発生させることはありません。また、剥がれたフッ素樹脂の小さな破片を誤って食べてしまったとしても、そのまま体外に排出されるため、健康に害を及ぼす可能性は極めて低いとされています。調理器具として一般的な素材であり、その安全性は確立されています。

ただし、これはあくまで「有害ではない」という話であり、異物であることに変わりはありません。そのまま使い続けることはおすすめしません。健康被害の可能性が低いとはいえ、使い続けることをおすすめしないのは、ご飯がくっつきやすくなるからです。加工が剥がれた部分にごはんが焦げ付いたり、こびりついたりして、きれいに取り出せなくなります。炊飯後のお手入れも非常に大変になります。

保証期間内であれば交換してもらうことも可能

炊飯器本体の保証期間はほとんどのメーカーが1年間に設定されていますが、内釜のフッ素コーティングの保証期間はタイガー魔法瓶が1年、三菱電機は3年、東芝やパナソニックは3~5年、日立グローバルライフソリューションズは6年など、メーカーによってまちまちです。剥がれてしまった場合、まずは保証書を探して保証期間を確認しましょう。保証期間内かつ正しい使い方をしていて剥がれてしまったのであれば、無償で交換してもらえるはずです。

保証期間が過ぎてしまったのであれば、内釜だけをメーカーから取り寄せるか、家電量販店やオンラインショップで購入することができます。まずは使用中の炊飯器の型番を確認し、メーカーのWebサイトなどで内釜の在庫や価格を調べてみてください。内釜の交換費用が高い場合や、炊飯器自体も古くなってきている場合は、本体ごと新しいものに買い替えることを検討しても良いでしょう。

また、フッ素コーティングの耐用年数は一般的に10~15年と言われています。炊飯器で一般的な使い方をしていれば、長期間使用できるはずです。フライパンのフッ素コーティングははがれやすくて耐用年数が短いと言われますが、それは金属製のヘラなどで傷を付けてしまったり、耐熱温度の約260℃よりも高い温度で熱したりすることではがれてしまいやすいためです。

All About ガイドがすすめる炊飯器:日立「RZ-V100JM」

RZ-V100JM K
RZ-V100JM K
安蔵 靖志
この記事の執筆者: 安蔵 靖志
デジタル・家電 ガイド
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手がける。 ...続きを読む
>プロフィール詳細
次ページ
炊飯器の「寿命」はどれくらい?
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    染谷将太主演の映画『廃用身』がホラーよりも怖い「現実の問題」を照射している3つの理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    南海電鉄の新・観光列車「GRAN 天空」は“高野線の救世主”となれるか。100年ぶりサービス復活の勝算

  • どうする学校?どうなの保護者?

    修学旅行はなぜ「高い」? “ぼったくり説”は誤解か。先生の自腹や負担など、保護者が知らない裏事情

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策