新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)では「淺草 來々軒(あさくさ らいらいけん)1周年企画」を11月11日からスタート。実際の來々軒のメニューから選択したメニューを1カ月の期間限定で、計4回にわたって提供するというものです。第1弾は同店発祥とされる「中華丼」と「椎茸そば」!(画像は新横浜ラーメン博物館提供)
日本初のラーメンブーム作った「淺草 來々軒」とは
「淺草 來々軒」(明治43年創業、昭和51年閉店)は、明治期に日本で初めてラーメンブームを起こしたとされる有名店で、ラーメン史を語る上で欠かせないお店です。
一番人気はラーメンでしたが、ラーメン専門店ではなく、さまざまな料理が安価に提供される、今でいうところの「町中華」のようなスタイルだったとのことです。
復活にあたり、來々軒の末裔の証言をもとに、ラー博が当時の材料やレシピを調べ上げ、「支那そばや」が再現・運営を行っています。
第1弾では「中華丼」と「椎茸そば」を再現
「淺草 來々軒1周年企画」の第1弾として、昭和3年当時の來々軒のメニューから、「中華丼」と「椎茸そば」を再現します。
中華丼(税込1100円)は、白いご飯の上に具だくさんの餡がたっぷりかかったメニュー。諸説ありますが、來々軒が急いでいるお客さんの要望に応え、八宝菜をご飯にのせて提供したのが始まりとされています。
具材は豚肉、エビ、イカ、ニンジン、タケノコ、白菜、きくらげ、うずらの玉子。これらの具材にていねいに下処理を施し、あんかけ仕立てにして旨味を封じ込めています。素材ひとつひとつの存在感を充分に感じられるメニューとのこと。
椎茸そば(税込1000円)は、シイタケが主役のラーメン。昭和3年の来々軒のメニューでは、ラーメンの20銭に対し椎茸そばが55銭だったことから、豪華なメニューだったのでは、と考えられるようです。
来々軒のレシピは残っていないため、大正時代の中華料理レシピ本に記された椎茸そばの調理法を参考にして、具材を醤油スープで煮込んで仕上げています。
秋が旬である肉厚のシイタケの美味しさはもちろん、きのこ類のエキスが出て旨みを増したスープも格別の味わいなのだとか!
どちらも味わいたい方には、中華丼とミニ椎茸そばのセットメニュー(税込1600円)も用意されています。
「來々軒についてより深く知っていただきたい」
広報担当者は「復活1周年を迎え、改めて『來々軒』の偉大さ、そして『淺草 來々軒』の魅力・価値をお伝えすることを目的とし、企画いたしました。当時、天下一品と評されたメニューを味わって、來々軒についてより深く知っていただければ」とコメントしています。
中華丼、椎茸そばの提供期間は、11月11日〜12月10日。要入館料。営業時間は日によって異なりますので、公式サイトをご覧ください。
・URL:新横浜ラーメン博物館
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