田園都市線の“終点”には何がある？ 「中央林間駅」は、駅施設が充実＆派手さはないけど抜群に住みやすい街

東急田園都市線や東京メトロ半蔵門線、あるいは東武スカイツリーライン（伊勢崎線）の利用者なら、駅で「中央林間行き」の表示を頻繁に目にしているはず。当記事ではその中央林間駅周辺を歩いてみます。

都心までは1時間…「住みやすい街」として通勤者にも人気

神奈川県大和市・中央林間駅は小田急江ノ島線と東急田園都市線が利用可能で、とりわけ田園都市線の終点として有名です。都心方向に行こうとすると40分～1時間ほどかかるものの、路線内での家賃相場は三軒茶屋～二子玉川の半分前後と非常に安く、ファミリー層や通勤者に人気を集めています。

駅周辺はかつて、自然豊かな雑木林が広がっていました。1929年の小田急江ノ島線開業とともに周辺開発がスタートし、1941年には「中央林間駅」と改称されました。戦後の1984年に田園都市線が延伸してからはさらに宅地化が進み、現在は大和市を代表するベッドタウンとなっています。

駅直結モールが3つ！

中央林間駅の小田急線側と田園都市線側の改札は、ほぼ至近距離にあります。屋根も付いているので、雨の日でも濡れずに往来できます。

駅前の雰囲気は東西でかなり違っており、駅西側（小田急側）はロータリーもなく、ローカル色の強い雰囲気です。

中央林間駅の特徴は、駅施設自体はコンパクトながら、合計3つもの駅ビルが使用可能であること。いずれも駅とすぐ近くにあり、利便性はかなりのものです。田園都市線側の駅に直結しているのは「エトモ中央林間」。こちらは特に「吉野家」「マクドナルド」「スターバックスコーヒー」などの飲食店が充実しています。

エトモを抜け、駅の東側（東急田園都市線側）に出た先のロータリーは、かなり小ぎれいな印象。

エトモと2階の回廊でつながった「東急スクエア」はスーパーマーケット「東急ストア」のほか、「無印良品」「カルディ」「ダイソー」なども入居。さまざまな日用品を購入できます。

一方、田園都市線からやや離れて、小田急線の東口改札に直結しているのが「小田急マルシェ」。ここには「タリーズコーヒー」や「サイゼリヤ」のほか、保育園やクリニックなど、子育て世帯にも便利なテナントが入居しています。

中央林間は駅周辺で食品や日用品を買える量販店がやや少なめ。その分、通勤・通学の前後に買い物を済ませる場合は、駅ビルをひたすら有効活用するのが生活の秘訣（ひけつ）です。