「十条駅」のテナントが“空きだらけ”なのは本当なのか。レトロ商店街、“喫茶付き”銭湯と実は活気ある街
東京都北区のJR埼京線「十条駅」は「赤羽駅」の隣駅。一大繁華街の赤羽に比べると地味な印象ですが、実際には何があるのか、歩いて確かめてみました!
実は十条エリアは「大学街」
東京家政大学までの行き道は埼京線のビュースポット
十条駅から北方向には商店街や住宅街が広がっていますが、反対の南方向にしばらく歩くと、大学キャンパスや複数の学校施設などが集まる地区へ。学問や歴史の地としての、もう1つの十条エリアが見えてきます。
加賀公園の小山の上から撮影
埼京線沿いに南へ徒歩数分の所にある「
東京家政大学」は、1946年に十条へ移転(当時は渡辺女学校)。キャンパス内の博物館は一般見学可能です。
十条エリアの南側は、北側と違って物静かな雰囲気
その近隣には1965年に設置された「東京成徳大学(短期大学部を併設)」のキャンパスも。ほかには駅の西側にも「
帝京大学」があり、実は十条エリアは大学街。学生たちが商店街のお店を利用することも多いのかもしれません。
歴史を感じられる街
階段や坂道も多いので、ちょっとした運動にもよさそう
東京家政大学からさらに南へ歩き、「石神井川」の先にある「
加賀公園」近辺は、
加賀藩前田家の下屋敷があった場所。現在は公園として整備され、春には桜の名所として華やかな姿になります。
戦前・戦中はこの入り口を軍人たちが出入りしていました
ほかにも、東京成徳大学から近い「北区中央公園」内に立つ「
北区立中央公園文化センター」は、かつて東京第一陸軍造兵廠(兵器工場)本部として使用されていた場所。現在は休憩所や給水所を含む公共スペースとして、一般人の平和な暮らしに役立てられています。
銘板の字は右から左へ(←)読んで下さい
旧陸軍工場で使用されていた鋼製耐震煙突の銘板も屋外展示されています。十条駅の南側は、コンパクトなエリアを散策するだけで江戸時代や戦前戦中と、さまざまな時代を見学できるのです。