ベトナムの公衆トイレは「3K(汚い・紙がない・金を取られる)」なのか。実際に行って確かめてみた
海外旅行で心配になることといえば、国によってさまざまな事情や個性のあるトイレ事情。特に東南アジアのベトナムでは、場所によっては日本と全く違うトイレに出くわして困惑することも。ベトナム好きの筆者が行って確かめてきました!
ベトナム最大の都市・ホーチミン市は街の至る所に観光客向けのホテル・飲食店・ショップが立ち並び、一部区画は高層ビルが立ち並ぶなど非常にエネルギッシュ。一方で下水道の普及率はホーチミンのような大都市でも20%未満とまだまだ低く、発展途上と呼べる状況です。
東南アジア屈指の大都市・ホーチミン市(写真は筆者撮影、以下同)
その下水道と直結している「トイレの在り方」にも、ベトナム独特の注意点がありました。
ベトナムのトイレは紙を「流す」でなく「捨てる」が普通
筆者が宿泊していたホテルのトイレ
こちらがベトナムのトイレ。便器のメーカーはINAXなど日本の企業名も多く見かけられ、全体の外見は日本とあまり変わりません。
ボタンの大小がそのまま水量の大小になっています
特徴的なのは、水洗時にどこをいじるか。日本のトイレは貯水タンクの側面にレバーが付いたタイプが主流ですが、ベトナムではタンク上部のボタンを押し込んで流すものを多く見かけます。
トイレ内でよく見る注意書き。左上に注目!
また、ベトナムのトイレにおける注意点は、最初に言及した下水道の弱さ。
日本と同じ感覚でトイレットペーパーを便座に入れて流すと非常に詰まりやすいため、どうしても流すならこまめに分けて流すか、できるだけ
紙を流さないことが推奨されています。時には壁面に注意書きのパネルがあることも。
使用済みの紙を捨てるゴミ箱。フタが付いているのは上等な方です
それでは、流さないトイレットペーパーをどうしたらいいのでしょうか。この場合は、
そのまま丸めて、便座のそばに置かれたゴミ箱にポイ、とするのが正解! 日本人の文化からするとやや抵抗を感じてしまいますが、ベトナムではポピュラーな方法です。特に宿泊中のホテル個室のトイレなどを詰まらせてしまうと、ホテル側とトラブルになりかねないので要注意です。