上司や先輩の「了解。」は冷たい? Z世代とのやりとりは「マルハラ」に注意

ペンマークは、全国のZ世代594人を対象に、「チャットコミュニケーションとマルハラ」に関するアンケート調査を実施。指導的な立場の人からチャットで「了解。」と返信が来ると、約3人に1人は「冷たい」と感じることが明らかに。その理由は?

Z世代の本音に迫ります
Z世代の本音に迫ります
大学生向け学習管理SNS「Penmark」を開発・提供するペンマークは、全国594人(学生410人/社会人183人)を対象に、「チャットコミュニケーションとマルハラ」に関するアンケート調査を実施。6月4日にその結果を発表しました。

※回答者数と回答者内訳はリリース情報のママです

上司や先輩からの「了解。」3人に1人が冷たく感じる

上司や先輩からの句点つきのメッセージ、どう思う?
上司や先輩からの句点つきのメッセージ、どう思う?
指導的な立場の人からチャットで「了解。」という返信が来た場合、どのように感じるか尋ねたところ、「特に何も思わない・普通だと感じる」が最も多く258人(60.6%)でした。次いで「少し冷たい・事務的だと感じる」と回答したのが153人(35.9%)、「丁寧で良いと感じる」と好印象だったのは15人(3.5%)という結果になりました。

約6割が「普通」と感じる一方で、およそ3人に1人が「少し冷たい・事務的」と感じており、上司や先輩からの「了解。」のメッセージにネガティブな印象を抱いていることが分かります。

マルハラの原因は? Z世代は句点を使わない

同社は、昨今のチャットやSNSといったテキストコミュニケーションにおいて、句点「。」の使い方が、意図せず相手に威圧感や冷たさを与えてしまう「マルハラ(マルハラスメント)」に該当する可能性があると説明。その背景には、世代間のコミュニケーションスタイルの違いがあるといいます。

上の世代はメール文化の影響で句点を自然に使いますが、若年層は句点を使わない短文でのやりとりをする傾向にあり、句点を含むメッセージに慣れていないことを指摘。その結果、絵文字や感嘆符よりも感情の伝わりづらい句点に対して「冷たい」「怒っているのでは」とネガティブな感情を抱くと考察しています。

同社は、必ずしも句点の使用自体がハラスメントに直結するわけではないと指摘したうえで、テキストコミュニケーションをする際は、表情や声のトーンが伝わらない分、送信側の意図と受信側の解釈にギャップが生じないよう表現に注意が必要だと述べています。
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