【専門家に聞いた】夏休み、子どもだけで留守番させる前に確認すべきこと

夏休みは子どもが1人で留守番する機会が増えます。空き巣なども増加傾向にある中、どんなことに注意すればいいのか。セコムIS研究所の舟生岳夫さんに伺いました。

小学生になっても気を付けたいベランダからの転落

留守番で気を付けたいのは、外からの侵入だけではありません。舟生さんは「不注意でベランダから転落してしまうケースがある」と注意を促します。3~4歳くらいの子どもが転落するニュースが多いですが、小学生も遊びに夢中になると落ちることがあるそう。
 
「蝶を捕まえようとしたり、ベランダに干した布団に登って遊んだり。小学高学年くらいになるとベランダの柵を乗り越えられるので、ふざけた拍子に落ちることもあります」
 
ベランダにはコンテナボックスのような足場になるものを置かないこと。もし窓を開ける場合は、引き戸ストッパーなど、窓を大きく開けられないようにする窓用の鍵を使用することも検討しましょう。
 
子どもの留守番は、大人も予測できないトラブルに見舞われるもの。まずは親子でルールを確認し、少しずつ練習をして慣れていくことが大切です。
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舟生 岳夫さん プロフィール
セコム株式会社 IS研究所 リスクインテリジェンスグループ チーフ研究員。キッズデザイン協議会理事、防災設備士。各種防犯セミナーの講師をはじめ、学校や施設のセキュリティポリシー策定コンサルティングなどを実施。セコム「子どもの安全ブログ」のモデレーターとして、子どもの安全に関する情報を発信し続けている。

この記事の執筆者:結井 ゆき江
フリーランスの編集者・ライター。中学受験雑誌の編集者として勤務した後に独立。小学校で発達障害グレーゾーンの児童をサポートした経験から、教育分野を中心にライターとして活動する。
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