子どもがネットトラブルに巻き込まれたときのサイン
これだけ注意していても、ふとした拍子に子どもがネットトラブルに巻き込まれることはあります。舟生さんは「子どもの様子がおかしいと感じたら、ちゃんと話を聞いてあげて」と言います。「子どもに元気がない日は、ネット・リアルに限らず何かあったのだと考えられます。困ったときに気軽に相談できるよう、日ごろから親子関係の改善を心がけておきましょう」
その方法の1つは、「子どもの行動を頭ごなしにいちいち叱らないこと」だと言います。
「叱ったとしても、何がいけなかったのかきちんと理由を説明してあげることが大切だと思います。でないと、親に相談しても頭ごなしに否定されてしまうと感じて、子どもは問題を抱え込んでしまうようになるでしょう」
すぐに話そうとしない場合は、「困ったことがあったら、力になるよ」と声をかけるだけでも構いません。その言葉が1日、2日と時間がたつごとに子どもの中で成長し、相談するきっかけにつながることがあります。
子どもが相談してくれたときは、「先走って学校や警察に連絡することはおすすめできません」と舟生さん。
「子どもとの信頼関係が崩れるきっかけにつながります。大ごとにしたくなくて、保護者に相談したのかもしれません。本当に危険な状態であればもちろんすぐに連絡するべきですが、まずはどんな解決方法があるのか一緒に話し合って考えるようにしてみましょう」
スマホは子どもにとって新しい世界が広がる入り口の1つ。親子で話し合う時間をしっかり持って、互いに納得したルールで運用できるように心掛けましょう。
舟生 岳夫さん プロフィール
セコム株式会社 IS研究所 リスクインテリジェンスグループ チーフ研究員。キッズデザイン協議会理事、防災設備士。各種防犯セミナーの講師をはじめ、学校や施設のセキュリティポリシー策定コンサルティングなどを実施。セコム「子どもの安全ブログ」のモデレーターとして、子どもの安全に関する情報を発信し続けている。
この記事の執筆者:結井 ゆき江
フリーランスの編集者・ライター。中学受験雑誌の編集者として勤務した後に独立。小学校で発達障害グレーゾーンの児童をサポートした経験から、教育分野を中心にライターとして活動する。