電子レンジを使う際、ラップはかけた方がよい? 「ふんわりラップ」はどうするのが正解?【家電のプロが回答】

電子レンジを使う際、迷うのがラップをどのようにかけるかということ。正しい考え方について、「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が解説します。

電子レンジを使う際、ラップはかけた方がよい?
電子レンジを使う際、ラップはかけた方がよい?
電子レンジを使うとき、ラップをかけるかどうか迷ったことがある人も少なくないはず。実際、どのように対応するのが正解なのでしょうか。

「All About」ガイドの田中真紀子が解説します。
 

(今回の質問)
電子レンジを使う際、ラップはかけた方がよい? よく聞く「ふんわりラップ」の正解は?

(回答)
食材にもよりますが、多くの場合、ラップをかけると水分を逃さず効率的に温まるため、かけるのがおすすめです。その場合は、ぴっちりかけずにふんわりかけましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

水分を逃したくなければラップを。パリっと仕上げたいならかけなくてOK

冷凍した食品を電子レンジで温める際、ラップをかける人も多いと思いますが、冷凍食品の中には「ラップをかけずに」と書いてある場合もあります。このような場合、ラップが必要か不要か迷いますよね。基本的には、食材の水分を逃したくないときはラップをかけ、パリッと仕上げたいときはラップをかけなくてもよい、と考えてください。

ラップはふたの役割をするため、食材が温まって水分が蒸発しても、その水分を食材にとどめることができます。さらに、ラップをした状態で置いておけば余熱で蒸らすこともできるので、加熱ムラを解消する効果も期待できます。そのため冷凍ごはんやパン、煮物や蒸し物の温めの際は、ラップをかけるのがおすすめ。食品の飛び散りを防ぎたいときも活用するといいですね。

一方、焼きものや揚げもの、炒めものはパリッと仕上げたいので、ラップをかけない方がいい場合もあります。冷凍食品でも、チャーハンや餃子には「ラップをかけずに」と書いてあるのは、ラップをかけるとべちゃっとしてしまうからです。ラップの役割が分かればおのずと判断ができるようになりそうですね。

ラップのかけ方の基本は?

ラップをかける際、ピンと張った状態でぴっちりかけてしまうと水蒸気で内部が膨張し、破裂してしまう場合があるため、「ふんわり」かけるのが基本です。ふんわりといっても、容器のふちにつけないという意味ではありません。ラップを容器より大きめに切り、一度ふわっと持ち上げて上部をたるませた状態で、ふちに密着させます。すると蒸気で膨張しても破裂することなく、ふわっと膨らむ程度で済みます。

ちなみにスチーム機能付きのオーブンレンジの場合、ラップなしでも水分をしっかり保ったまま加熱することができます。機能に合わせた使い方をしましょう。

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シャープ SHARP 過熱水蒸気オーブンレンジ 27L 1段調理 ホワイト RE-WF275(W)
シャープ SHARP 過熱水蒸気オーブンレンジ 27L 1段調理 ホワイト RE-WF275(W)
 
この記事の筆者:田中 真紀子
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。
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