電子レンジの寿命はどれくらい? 買い替えの目安はありますか? 【家電のプロが解説】

電子レンジの寿命、買い替えの目安はどれくらいなのでしょうか。正しい処分の方法と併せて「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが解説していきます。

電子レンジの買い替えの目安は?
電子レンジの買い替えの目安は?
電子レンジは何年も同じものを使っているけど、いつ買い替えればよいんだろう……。そんな疑問を抱えている人もいるかもしれません。

「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。
 

(今回の質問)
電子レンジの寿命、買い替えの目安はありますか? 処分する方法は?

(回答)
6年をめどに買い替えを考えましょう。処分は不燃ゴミか粗大ゴミになります。


どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

レンジの使用回数・時間で寿命が変わります

総務省統計局による耐久消費財の調査では、電子レンジの耐用年数は6年とされています。この6年をめどに買い替えを考えるのが良さそうです。

電子レンジを利用する中で、問題が起きやすいのがマイクロ波を発生させる部品であるマグネトロンです。食材がうまく温まらなかったり、電子レンジが動作しなくなったとき、その多くがマグネトロンの寿命によるものです。

マグネトロンの寿命は一般的に約2000時間と言われますが、これらは家電メーカーの公式見解ではありません(業務用レンジなどでは2000時間と明記されているものもあります)。また、マグネトロンは、時間だけでなく、回数による劣化もしやすく、例えば離乳食の温めやデザート作りなどで、1回に数十秒温める、といった使い方を何度も繰り返していると、早く寿命を迎えることになります。

マグネトロンの交換費用はメーカーにもよりますが、作業代含めて2万円前後が一般的。このため、高価なスチームオーブンレンジなら交換修理も選択肢ですが、単機能電子レンジの場合は買い替える方が安く済みそうです。

また、可動部であるドア周りや、操作ボタンなども故障しやすい部分。保証期間が過ぎている場合は、マグネトロンの故障時と同様、買い替えがおすすめです。

処分は燃えないゴミか粗大ゴミで

電子レンジの捨て方は自治体によって異なります。不燃ゴミ用の専用袋に入るサイズなら、不燃ゴミとして捨てられる自治体もあります。ただし、多くの自治体では粗大ゴミとして収集してもらう必要があります。住んでいる自治体のゴミの処分ルールをチェックしてみましょう。
 
問題なく動作する状態なら、リサイクル業者に引き取ってもらえる可能性もあります。

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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
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