なぜイライラしない? 塾なし開成を実現した8人きょうだい父の、親が「疲弊しない」子育てルール

子どもの勉強を見ていると、「どうしてそんな簡単な問題を間違うの?」と思わずカッとなることがあります。今回は、8人きょうだいの長男が通塾なしで開成中学校へ合格したオトクサさんに、イライラする気持ちを切り替える方法を伺いました。

自分の子どもは叱った方がいいか、褒めたほうがいいか考える

オトクサさんの著書『中学受験おうち勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)では、色々なタイプを例に挙げています。

・褒めると怠けるタイプ
・80点で満足してしまうタイプ
・叱られて闘志を燃やすタイプ
・叱られても根に持たないタイプ


「日常生活でも、子どものタイプが見えてくると思います。嫌いな野菜を残したときに『食べなさい』と叱ったらどういう反応を示すか。ゲームに負けたときに『負けちゃった』で終わるのか、『もう一回やろう』と挑戦するタイプなのか。家族の時間の積み重ねから、見極めていくしかありません」

子どもの性格に視点を置いて柔軟に子育てするオトクサさん。叱る基準を明確にすることで、親の機嫌に左右されない子どもの勉強環境が整うのかもしれません。
 
通塾なしで開成合格! 中学受験おうち勉強法
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オトクサさん プロフィール
1981年大阪府大阪市出身。小学生の時、自ら志願し 中学受験に挑戦し、私立の中高一貫校である清風中学校へ進学。中学・高校は塾に通わずに大阪大学に現役合格。現在、妻と8人の子どもとともに東京で暮らしている会社員。長男が塾なしで中学受験に挑戦する様子をまとめた新刊『通塾なしで開成合格!中学受験おうち勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)では、子どもたちが自ら学び進めるための取り組みを、大家族ならではの日常を交えてわかりやすく伝えている。

この記事の執筆者:結井 ゆき江
フリーランスの編集者・ライター。中学受験雑誌の編集者として勤務した後に独立。小学校で発達障害グレーゾーンの児童をサポートした経験から、教育分野を中心にライターとして活動する。
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