「ガラガラ」は初日だけ? ついに始まった「中央線グリーン車」の車内の様子を調査&リポート
JR中央線快速および青梅線で3月15日からグリーン車サービスが始まった。2024年10月からの半年近いお試し期間とはどこが違うのか、車内の様子はどう変わったのか? 乗車リポートをお届けする。
Suicaグリーン料金およびおトクな乗車方法
ところでSuicaグリーン料金は、中央線の場合、東京駅から西八王子駅までが750円(50kmまで)、大月駅までは1000円(100kmまで)。紙のきっぷや車内でアテンダントさんから購入すると1010円(50kmまで)、1260円(100kmまで)となる。もちろん、乗車券は別途必要(東京駅~大月駅=1520円)。
チケットの買い方によっては特急「かいじ」の方が安くなる
私鉄の有料座席指定列車(京王ライナーなど)に比べると割高だし(京王ライナーは、新宿駅~京王八王子駅=410円)、チケットレス(トク割)を使って特急「かいじ」に乗れば新宿から大月まで660円で乗れる。しかも、座席指定なので、全席自由席の普通列車グリーン車のような満席なら座れないという不安は皆無だ。
JR東日本もJRE POINTを貯めてのグリーン車利用を勧めている
もっとも、普通列車グリーン車はJRE POINTを貯めれば600ポイントで1乗車できる。あるいは、JRE BANKに預金していると、諸条件をクリアすれば、年間最大4枚まで普通列車グリーン券がプレゼントされる。各自の状況にあわせて賢く乗車して、時には混雑した満員電車を避けて優雅に過ごしてみたい。
この記事の筆者:野田隆
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL「D51」を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。近著に『シニア鉄道旅の魅力』『にっぽんの鉄道150年』(共に平凡社新書)がある。