同ドラマは、男女のリアルな恋愛事情を深堀りするバラエティー番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)と同局のドラマ枠・金曜ナイトドラマが融合して誕生したドラマ。通常のドラマに加え、『あざとくて何が悪いの?』で司会を務める南海キャンディーズ・山里亮太さんと鈴木愛理さんが、ゲストと共にドラマ展開にツッコミを入れる新たなスタイルの作品として注目されました。
そんな画期的なドラマで、藤原さんは主人公の1人・坂下拓未を熱演。等身大の会社員を演じて、俳優としての輝きを見せました。そこで、この記事では『僕のあざとい元カノ』を振り返りつつ、藤原さんの俳優としての魅力を検証します。
『僕のあざとい元カノ』とは
まず、話題を集めた『僕のあざとい元カノ』の魅力を解説します。前述したとおり、人気番組『あざとくて何が悪いの?』がベースとなり、「あざとい」をキーワードとしたストーリーのドラマです。藤原さんのほかには、拓未の元カノ・園田芽生を加藤史帆さん、仕事を通じて拓未と恋人同士になる奥山朝比を谷まりあさんが担当。元カノと今カノの間で揺れ動く拓未の恋愛模様を描いた作品です。
これまで、『あざとくて何が悪いの?』では、「ミニドラマ」や「あざと連ドラ」として番組内でドラマ企画を展開。そのノウハウを生かして、『僕のあざとい元カノ』は制作されました。
『僕のあざとい元カノ』の魅力とは?
このドラマは、元カノ・芽生のことが忘れられない拓未が、いろいろな人生経験をしながら新たな恋を見つけるというストーリー。仕事で知り合った朝比と恋に落ちますが、終盤で芽生が現れ拓未の心が揺れ動く様子が描かれます。最終回前までのストーリーは、過去の恋愛ドラマでなんとなく見たことがあるベタな展開が続き、なにか驚くような斬新な演出はありませんでした。そういったストーリー構成は「あざと連ドラ」から受け継ぐものですが、そのベタな感じが生々しく、本当のカップルの生活をのぞき見している感覚になります。あるあるネタが多く、男女ともに身近にいそうなキャラクターがバンバン登場するのが面白いポイントです。
そして、『僕のあざとい元カノ』の最大の魅力は、司会とスタジオゲストのツッコミにあります。これも、「ミニドラマ」や「あざと連ドラ」をベースにしているのですが、スタジオで視聴している芸能人たちがドラマの内容について意見を展開。そのうえで、自分の恋愛経験も話しドラマを盛り上げます。これにより、視聴者は共感を持ちながらドラマを見ることができます。
特に、今回は藤原さんが演じた拓未が、とにかく優柔不断でふわふわとした設定だったので、スタジオの女性陣から総ツッコミにあいました。そういった同時視聴しているような面白さが、『僕のあざとい元カノ』の魅力となり、多くの視聴者を獲得したことになります。