
「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
春から一人暮らしです。炊飯器は何合のものを購入すればよいでしょうか? そもそも買うべきですか?
(回答)
毎日炊飯するのか、まとめて炊くのかによってサイズが変わってきます。一人暮らしなら基本は3合炊きで十分です。そのほか炊飯器ではありませんが、炊飯機能を搭載する電気圧力鍋などもおすすめです。
そもそも炊飯器が必要かどうか、まず判断しましょう
日本人の主食である白米をおいしく炊くのであれば、炊飯器はとても重要です。とはいえ、初めての一人暮らしであれば、そもそも炊飯器が必要なのかどうかも疑問ですよね。日々の食生活をどうするかによって炊飯器が必要かどうかは変わってきます。そもそも炊飯器が必要かどうかは、以下のようなポイントで判断するとよいでしょう。
炊飯器が必要な場合
●自炊中心の生活をする毎日、あるいは頻繁に自炊をする場合は、炊飯器は必須と言えるでしょう。炊きたてのご飯はおいしいですし、自分で量を調整できるので経済的です。
●ご飯が好き
ご飯が大好きで、毎日でも食べたいという方は、炊飯器があると便利です。
●健康志向
外食やコンビニ弁当に比べて、自炊は栄養バランスを調整しやすいです。健康的な食生活を送りたい人にも炊飯器はおすすめです。
●おかずを買ってきて自宅で食べたい
自炊はしないけれど、おかずを買ってきて炊き立てのご飯で食べたい人には炊飯器が必要になります。
炊飯器がなくてもよい場合
●外食中心ほとんど外食で済ませる場合は、炊飯器の出番は少ないかもしれません。
●パン食中心
パン食が中心の場合は、炊飯器の必要性は低いでしょう。
●電子レンジ調理で十分と考えている
最近では、電子レンジでご飯を炊くことができる「電子レンジ専用炊飯器」もあります。たまにしかご飯を炊かないという人にはこのような選択肢もおすすめです。
毎日炊飯するのか、まとめて炊飯するのかでサイズが変わります
炊飯器を選ぶ際、悩ましいのがサイズや加熱方式をどれにするのかということ。以下のポイントを意識して考えるとよいでしょう。サイズの選び方:炊飯頻度で判断しましょう
どのくらいの頻度で炊飯するのかによって最適なサイズが変わります。毎食、もしくは毎日炊き立てのご飯を食べたいのであれば、3合炊きで十分でしょう。一方、「毎回炊飯するのは面倒なので多めに炊いて冷蔵もしくは冷凍保存したい」という人は、5.5合炊きくらいのサイズがおすすめです。加熱方式の選び方:おいしさを追求するならIHもしくは圧力IHがおすすめです
加熱方式には、大きく分けてマイコン式とIH式、圧力IH式があります。マイコン式は価格が手頃で、シンプルな機能が特徴です。IH式は火力が強く、ご飯がおいしく炊けますが、価格はやや高めです。さらに圧力を加えた圧力IH式は圧力とIHの力で、さらにふっくらとしたご飯が炊けますが、価格は高めです。おいしさを追求したいのなら、IHか圧力IHを選ぶのがよいでしょう。また、サイズや炊飯方式と併せて、細かい機能にも注目するとよいでしょう。IH式や圧力IH式の場合、炊き分け機能を搭載する製品もあります。好みやそのときの気分に合わせて硬さを変えられるので便利です。このほか、保温時の温度を変えたり、真空ポンプで内釜内の空気を減らすことでご飯の酸化を防いでおいしく保温できる製品も。さらには、無洗米と水をタンクに入れたあと、遠隔操作で炊飯できる製品もあります。
炊飯機能を搭載する電気圧力鍋もおすすめ
自炊をする人の中でも、「炊飯だけでなく料理も時短でしたい!」と思う人には、炊飯器ではなく炊飯機能を搭載する電気圧力鍋もおすすめ。ご飯を炊いたら小分けして保存し、普段は電気圧力鍋として圧力調理や煮物、炒めものなどに活用できるためです。毎回炊飯したい人にはあまり向いていませんが、小分けして冷凍保存したい人には電気圧力鍋がぴったりといえるでしょう。まずは、自炊をする頻度やどのような食生活を送りたいかを考えてみましょう。その上で、必要な機能や予算などを考慮して、最適な炊飯器を選んでください。
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この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。