
「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
炊飯器の内ぶたは毎回洗わないとダメですか? 怠ると何が起きるのでしょうか?
(回答)
カビや異臭の原因になってしまうので、できるだけ毎回洗うように心がけましょう。
できるだけ毎回洗いましょう
炊飯器の内ぶたは、毎回洗うことを推奨します。洗わずに使い続けると、さまざまな問題が発生する可能性があるためです。内ぶたを洗わないことによる問題点は以下の通りです。
雑菌・カビが繁殖する
炊飯時には米のでんぷん質が水に溶け出すので、粘液状の汁や、その汁が空気に触れて膜状になった「おねば」が生まれます。これらは内ぶたに付着して雑菌やカビの栄養源となり、繁殖しやすい環境を作ります。特に、夏場など高温多湿な時期は、繁殖スピードが上がってしまうので要注意です。異臭が発生する
雑菌やカビが繁殖すると、不快な臭いが発生することも。炊いたご飯に臭いが移ってしまうこともあります。ご飯の味が劣化する
内ぶたの汚れは、ご飯の風味を損なう原因になります。また、雑菌やカビが繁殖した内ぶたで炊いたご飯は、味が落ちるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。内ぶたの正しい洗い方は?
洗い方は簡単です。内ぶたを炊飯器から取り外し、柔らかいスポンジに食器用洗剤を付けて優しく洗いましょう。洗い終わったあとは、清潔な布で拭いて乾燥させます。取り外せる部品は、取扱説明書にしたがって分解して同様に洗いましょう。洗うタイミングは、保温機能を切る際、まだ内ぶたが湿っている状態がおすすめ。内釜は乾いてからでも洗いやすい一方で、内ぶたは粘り気の強いおねばが付着しているため、湿っている状態の方が落ちやすいためです。
内ぶたを清潔に保つことは、おいしいご飯を炊く上で非常に重要です。炊飯器を長く使用するためにも、こまめな手入れを心がけましょう。
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この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。