壊れにくいと思う「テレビ」のメーカーランキング! 2位「シャープ」、1位は?【家電のプロが解説】

All About ニュース編集部が全国20~70代の男女500人を対象に実施した「テレビのメーカーに関するアンケート」から、今回は「壊れにくいと思うテレビのメーカー」ランキングを紹介します。2位「シャープ」、1位は?(サムネイル画像出典:JHVEPhoto / Shutterstock.com)

「壊れにくいと思うテレビのメーカー」ランキング
「壊れにくいと思うテレビのメーカー」ランキング(画像出典:JHVEPhoto / Shutterstock.com)

All About ニュース編集部は全国20~70代の男女500人を対象に、「テレビのメーカー」に関するアンケートを実施しました。本記事ではその結果から、「壊れにくいと思うテレビのメーカー」ランキングを紹介します!

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第2位:シャープ(164票)

2位は、「シャープ」です!

シャープペンシルの大ヒットが社名の由来となったシャープ。テレビ事業では1953年に国産第1号を発表すると、1988年には世界初の液晶カラーテレビを開発。現在は「AQUOS」シリーズが有名で、シャープ独自の技術が実現する、鮮明で美しい画質が多くの支持を集めています。

アンケートに寄せられた回答には、「家電がメインの国内メーカー製品であること、アフターサービスが充実しているイメージがあるため」(50代/神奈川県)や、「以前使っていたシャープのテレビは10年以上問題なく使えていました」(20代/栃木県)、「もう10年使っているが壊れないのでなかなか新しいものを買えない」(30代/東京都)といった声が見られます。

第1位:パナソニック(227票)

1位に選ばれたのは、「パナソニック」です!

松下幸之助が1918年に大阪で創業した小さな町工場から始まったパナソニック。「ナショナル」ブランドのランプやラジオなどがヒットし、家電メーカーとしての地位を確立しました。テレビでは「ビエラ」ブランドが有名。「マイクロレンズ有機EL」など、優れた映像体験を実現する最新技術も魅力ですが、地震の揺れに対応する独自の「転倒防止スタンド」を搭載している点もポイントです。

自由回答を見ると、「TVだけではなく、Panasonicの製品自体が壊れにくいです」(50代/大阪府)や、「パナソニックは多くの製品を作っており、他の製品で使っている技術も取り入れているため」(20代/島根県)、「パイオニアが撤退後パナソニックのみの使用であるが10年は余裕で持つので」(40代/秋田県)といったコメントが寄せられていました。

専門家は結果をこう見る!

今回の調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。

●安蔵さんのコメント
「パナソニックのテレビが『壊れにくい』とされる理由は、同社の長年にわたる技術開発と製品の信頼性にあるのではないかと考えられます。

パナソニックは100年以上にわたって家電業界において多岐にわたる製品を展開しており、これまでの経験から得られた技術は、テレビにもしっかり反映されています。このような技術的積み重ねが、堅牢(けんろう)な製品を生み出す基盤となっているのです。例えば、パナソニックは自社の製造ラインでの厳密な品質管理を徹底しており、各部品が高い基準を満たすように設計されています。これにより、消費者はテレビの耐久性に対して安心感を持つことができます。

2018年モデルから物理的な転倒による破壊を防ぐ『転倒防止スタンド』を採用している点も、壊れにくいという印象の元になっているのかもしれません。テレビスタンドに吸着する形で、地震時の大きな揺れからテレビの転倒を防ぐ転倒防止スタンドは、阪神淡路大震災と東日本大震災の波形データを使って再現した大きな揺れによってその機能を確認しているとのこと。製造工程における品質管理だけでなく、地震などによる物理的な損傷を防ぐ機能にも取り組んでいることから、壊れにくいというイメージを多くの人に持たれているのかもしれません」

※コメントは全て原文ママです

この記事の回答者:安蔵靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。

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