日本船クルーズは、「ぱしふぃっく びいなす」引退後、「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」の2隻体制が続いていましたが、商船三井クルーズは2024年12月1日に「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」を就航。郵船クルーズも新造船「飛鳥Ⅲ」を2025年夏にデビューするなど、さらににぎわいを見せそうです。
今回は、クルーズコンサルタントの筆者が、MITSUI OCEAN FUJIの船内見学会へ参加したリポートをお届けします。40代、50代の現役世代の乗船も視野に入れているというラグジュアリーな船の中を見ていきましょう。
ゆくゆくは日本船籍。現役世代も有給取得で乗船できるクルーズをメインに
MITSUI OCEAN FUJIは米国のシーボーンクルーズ社から購入した客船で、現在はバハマ船籍。日本発着の外国籍の客船は、海外への寄港が必要となるため、現在申し込みができる7月までのクルーズは、アジアグランドクルーズ66日間を筆頭に8日間からと長めの設定となっています。ただ就航記念クルーズは5日間のショートクルーズでしたし、日本船籍になることも織り込み済み。40代、50代の現役世代も有給休暇を取得すれば、週末とあわせて参加しやすいように4~6日間程度、週末を絡めた9日間などのクルーズに今後力をいれていく予定だといいます。
働き方も多様になり、有給休暇の取得も推奨される中、クルーズは退職後の楽しみにとどまらず、幅広い世代が楽しめる旅として広がりを見せています。今後、MITSUI OCEAN FUJIは、余裕のある大人のラグジュアリーな旅の選択肢の1つとなりそうです。
ワーケーションにもぴったりの「MITSUI OCEAN スクエア」
施設の中で注目したいのが、自宅のリビングのように心地よい「MITSUI OCEAN スクエア」。カフェを併設し、ゆったりと語らったり読書をしたりするにもピッタリなスペースは、中央にゲストサービスを設けているのも斬新。気軽にスタッフに声をかけるお客さまも多いといいます。なお、こちらのカフェを含むすべてのダイニングで、コーヒー(※スペシャリティを除く)、紅茶は無料でいただけます。こちらのカフェのスイーツも追加料金はなく、海を眺めながら思い思いに優雅なひとときが過ごせそうです。