「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが、正しい温度設定について解説します。
(今回の質問)
睡眠時、暖房の温度は何℃に設定するのがおすすめでしょうか?
(回答)
睡眠時のエアコンの設定温度は16~19℃にしましょう。
寝るときは16~19℃がおすすめです
エアコンの設定温度として「28℃」と聞いたことがある人も多いかと思いますが、これは冷房の場合の数字。環境省の「家庭でできる節電アクション」では、暖房は20℃に設定することが推奨されています。エアコン暖房は温度設定を1度下げるだけで約5~10%の節電になるため、少し寒かったとしても、設定温度を上げるのではなく、加湿したり服を着たりして、20℃設定で快適に過ごせるようにするとよいでしょう。また、寝るときはさらに温度を落として16~19℃にしましょう。布団や毛布をかぶっているため、20℃のままでは暑くなってしまって布団をはいでしまったり、寝汗を書いてしまう心配があるためです。布団の中は暖かく、表に出ている首から上は暑過ぎない、といった温度に設定するのがちょうどよいと思います。さらに節電のためにも、入眠から2、3時間後にタイマーで暖房が切れるようにするのがおすすめです。
少し前から暖房や加湿器をセットしておきましょう
快適な睡眠のため、家電を使ってできることはほかにもあります。寝る前に過ごす部屋と寝室が別の場合は、布団に入る少し前にエアコンをつけて寝室の温度を上げて起きましょう。温かい部屋から寒い部屋に移動すると寝付きにくいためです。さらに細かなスケジュール設定ができるエアコンなら、起床時間の1時間前から暖房がオンになる設定にするのもおすすめ。布団の中と室温の差を少なくすることで快適に起床できるだけでなく、寒くて布団から出たくない、といった状況も回避できます。
そして快適な睡眠のために欠かせないのが、しっかりと加湿をしておくこと。冬場は空気が乾燥しやすいため、加湿器を使って湿度40~60%をキープできるようにしておきましょう。節電を考えるなら、加湿器の代わりに濡れた洗濯物を干したり、濡れタオルを掛けておくのもあり。ワンルームの場合は、バスタブに水を張ったままにして、バスルームのドアを空けておくことでも、空気の乾燥を防ぐことができます。
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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。