フランスの「抹茶ラテ」は日本とどう違う? あんこが苦手なフランス人の間で流行っている“和菓子”とは

世界で大ブームになっている日本の抹茶。その波は、グルメとトレンドに敏感な街、パリにも押し寄せています。抹茶はフランス人はどのように親しまれているのでしょうか。現地からフランス流「抹茶の楽しみ方」をご紹介します。

パリと日本の「抹茶ラテ」の違い

フランスの抹茶ラテ
パリのコーヒーショップにて
パリの抹茶ラテが日本と違うのは、まず「ミルクの種類が豊富」なことでしょう。選択肢にはオーツミルク、アーモンドミルクなどの植物性ミルクが加わり、ヴィーガンの多いパリならではの対応がなされています。

また、マンゴー抹茶ラテやストロベリー抹茶ラテといった「フルーツ系」のフレーバーや、バラの花びらをトッピングするなど、見た目の美しいアレンジも特徴的です。

あんこが苦手なフランス人の間で流行中の“和菓子”

パリの抹茶モチ
日本とは少し違う、抹茶の「MOCHI」
一方で、抹茶とともにトレンドになっているのが「MOCHI(大福)」です。しかし、フランス人は残念ながらあんこが苦手。中身にはチョコレートや抹茶クリーム、キャラメルといった「ペースト」が詰まっていることが多いです。日本人にとってはこれも新しい発見になりそうですね。

こうしてパリの街角では、抹茶ラテを片手に颯爽(さっそう)と歩くフランス人の姿が、もはや新しい風景として定着しています。抹茶が単なる輸入品ではなく、フランス文化と融合し、「matcha」として独自の進化を遂げているのは興味深い現象です。パリを訪れる際は、ぜひ進化した「matcha」を体験してみてください。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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