オーディション番組で「菊池風磨構文」爆誕!
そのコメント力と瞬発力は、現在Netflixで配信されている『timelesz project -AUDITION-』でも見られます。timeleszの新メンバーオーディションを追うドキュメンタリー番組ですが、菊池さんの発言が特にニュースで取り上げられます。緊張で歌詞が飛んでしまった候補生に対し放った、「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」というコメントが一躍話題に。独特な言い回しと語感のよさが話題を集め、ネットでは「菊池風磨構文」として「〇〇ないようじゃ無理か。〇〇はね、〇〇しておかないと」と言い換えるのがブームとなりました。
ニュースになるコメントだけでなく、候補生を審査する場面では熱さを持ちながら理路整然と思いを伝える姿をたびたび披露。言葉選びが非常に上手で、菊池さんが全体的なまとめ役を担い番組が見やすくなっています。司会としての仕事が生かされている印象で、今後は司会業も増えていきそうな予感です。
“汚れ仕事”もこなし、アイドルとして新たな領域へ!?
かと思えば、レギュラーを務める『ニノさん』(日本テレビ系)やYouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』に参加する際は、司会や先輩タレントをたてる一歩引いたポジションで活躍を見せます。さらに、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)では、水着が溶けてしまう「全裸ドッキリ」などといった汚れ仕事も披露。さまざまなタイプのバラエティに合わせる対応力で、今やどんな番組でも成立させる実力を持っていると言えるでしょう。番組や企画における自分の立ち位置の調整がうまい印象で、なかなかトップクラスの芸人でもできない芸当です。そんな菊池さんですが、本格的にバラエティ番組で注目を受けるようになったのは『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』で頭角を現した2020年ころから。グループの仕事、俳優業がメインとなる中で、驚くべきスピードでバラエティ番組への適応を見せています。
コメント力や対応力に加え、今後は経験も付いていくことでさらにバラエティ番組で結果を残していくことでしょう。これまで旧ジャニーズ事務所時代も含め、バラエティ番組で大活躍してきた先輩が多くいました。そんな中で、誰とも似ていないバラエティ力を持つ菊池さんは、アイドルとして新たな領域に踏み出していきそうです。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。