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K-POPイベントとファンのお財布事情
編集担当・矢野(以下、矢野):だんだんと今年も終わりに近づいてきました。イベントが増えて盛り上がるシーズンですね。
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):これから年明け1月にかけてK-POPの大型イベント、アワードが続いていきます。K-POPファンにとっては喜ばしい反面、チケッティングと金欠に悩む季節がやってまいりました。
矢野:一度にいろいろなグループを見られるのはうれしいですよね。本命とまではいかずとも“一度見てみたい”ぐらいの人のステージも楽しめる。そこから新しい沼にハマることもありそうです。
ゆりこ:フェスのような楽しみ方もできますよね。特に年末年始のアワードはその年に活躍した旬のアーティストが一堂に集まる場。つい先日は毎年恒例、「MAMA」でおなじみの「2024 MAMA AWARDS」が大阪で開催されました。SEVENTEENがこれまで積み重ねてきたものにスポットが当たり、aespaが“今年の顔”として君臨した、そんな回だったと思います。ENHYPENの勢いや、TREASUREのパフォーマンス力に驚かされた人もいたのではないでしょうか。(G)I-DLEソヨンさんのラップもカッコよかった!
矢野:そういえばブルーノ・マーズとロゼ(BLACKPINK)の件、SNSで話題になっていましたね。直前での出演発表に盛り上がったものの、『APT.』を歌わずに終了。生パフォーマンスではなく事前収録映像だったため会場が微妙な雰囲気になっていたというSNS投稿を見ました。何か歌えない事情があったのでしょうか……。のどの調子? ギャラ……?
ゆりこ:「Performing Artist」という発表だったから余計に期待を煽ってしまった。その“ガッカリ”なムードを覆してくれたのが、2日目のG-DRAGONとBIGBANGの復活ステージでした。「王の帰還」、まさにこの言葉がピッタリ! 一番印象的だったのは彼らのステージを見る後輩アイドルたちの反応でした。憧れていた存在を目の当たりにした感動と興奮が入り混じった“パァァア”という表情、そして自分たちも受賞アーティストであることを忘れているかのようなはしゃぎっぷり。「そうなっちゃうよね、分かるよ……」と共感しかなかった。
矢野:“アイドルたちのアイドル”なんですね。僕の母もBIGBANGが好きだったので、家や車の中でよく聞いていました。また復活してくれただけでもうれしいのに、人気も実力も衰えていなかったというのがさらにうれしい。
ゆりこ:来年は日本で単独コンサートが見られたらいいな。またBIGBANGについてもしっかり取り上げたいですね。話し足りないです! そして今年の年末年始にかけてまだまだ大型K-POPイベントが予定されています。
日本
・2024 MAMA AWARDS(大阪)/12月に再放送・再配信あり(有料)
・2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN(福岡)/放送・配信未定
韓国
・MMA2024(仁川)/CS放送・配信あり
・2024 SBS歌謡大祭典(仁川)/放送・配信未定
・2024 MBC歌謡大祭典(場所未定)/CSで放送
その他
・2024 Asia Artist Award (バンコク)/放送・配信未定
【2025年開催の主なK-POPイベント】
日本
・第39回Golden Disc Awards(福岡)/放送・配信未定
韓国
・ソウル歌謡大賞(未定)/放送・配信未定
※2024年11月下旬執筆時点での情報となります。詳細は各イベントの公式Webサイトや公式発表をご確認ください
ゆりこ:年間通して「K-POPフェス」的なイベントが徐々に増加傾向なうえ、日本開催はもう珍しいことではありません。だからといって日本のファンのお財布に優しい……というわけではない!
矢野:ここからが今回の本題ですね。K-POPイベントとファンのお財布事情。