「韓国=安い」はもう過去の話。値上げにうんざりな日本人もびっくり、韓国のリアルな「物価事情」

安い旅行費で行ける海外旅行先としては韓国が挙げられると思うが、現地の物価は決して安くない。安くショッピングが楽しめたのももう過去のこと。しかも暮らすとなると、相当な物価高に悩まされることとなる。不動産、食費、教育費など、とにかく高額。まあ、読んでほしい。

このところ韓国では、ママ友数人集まれば、決まって話題はガス代のことから始まる。オンドルと呼ばれる床暖房がフル稼働するこの季節、ガス料金高騰の現実を突き付けられている。
 

なんと韓国では2022年、1年の間に実に40%もガス料金が値上がりしたのだ。わが家も前年の同時期と比べ、2倍の額が印字された請求書を見てその高騰ぶりに驚いた。「出かけるときは暖房のスイッチをオフにする方がいい」と左隣のママ友が言えば、「いや違う、つけっぱなしの方が実は省エネだ」と右隣のママ友が言う。ああだこうだと節約テクニックの話で盛り上がり、最後は「来月の請求書が来るのが怖いね」と顔を見合わせため息をついた。
 

韓国は安くない

もしかして韓国はなんでも「安い」というイメージを持っている人がまだいるだろうか? それはもう過去のこと。 例えば定番の観光地・明洞(ミョンドン)の屋台フードや地下街で売っている洋服が特別安いかというと、実はそこまで低価格だとは言えない。

今の韓国に「かわいいモノ」を求めるのは正解だが、ひと昔前のように「安いモノ」を求めてやって来るのはもう間違いなのだ。安くてそこそこの品質のものなら今どき日本でもたくさん売られている。むしろ韓国は何かと高い。もちろん韓国料理は日本で食べるよりは安いかもしれないが……。
 

今や物価の高い国、それが韓国

年々物価の上昇は続いていたが、ロシアとウクライナの戦争の長期化による国際情勢の影響も含め、現在の韓国の物価の高さは恐怖レベルだ。

例えば牛乳約1リットルで2900ウォン(299円)、卵10個入りは約4000ウォン(413円)(ソウル江北エリア大型スーパー商品一例)。これはあくまで高級商品ではない一般的な食品の例だ。もちろん地域や商品、時期、栽培法などによりさらに値段は大きく変わってくるが、別に良いものを選ばなくても、基本安くはない。

もう少し例を挙げると、ブロッコリーが約2800ウォン(289円)、ホウレンソウは1把約3500ウォン(361円)、リンゴ4個入りで8000ウォン(826円)。これがソウルの江北の大型スーパーでのある日の最安値である。ということは、もっと高い値段の商品の方が圧倒的にたくさん陳列棚には並んでいるということだ。とにかくパン、ラーメン、菓子類など、もともと高い上にさらに価格上昇、値上げラッシュが続いている。
 

キンパ
韓国料理「キンパ」も値上げが続いている。


韓国料理を例に挙げてみよう。手軽に食べられることで人気のキンパ(キムパプ)は基本の具材だけが入った普通タイプのものが1本2500ウォン(258円)。ちなみに物価が高いとされる江南地区では普通のキンパの平均価格が3000ウォン(309円)を超えている。筆者が初めて韓国に遊びに行った2000年は普通のキンパが1000ウォン(103円)、チーズキンパが2000ウォン(206円)だった。

観光客の間で絶大な人気を誇るサムゲタン専門店「土俗村」のサムゲタンは10年前は1万5000ウォン(1549円)だったが、今は1万9000ウォン(1963円)。まあ、20年もたてばそんなもんか、と思っていたが、最近の値上げ幅急上昇ぶりにはちょっとついていけない感がある。

チーズキンパも1年前は3500ウォン(361円)だった店が、先日久しぶりに注文したら4000ウォン(413円)になっていてレジで驚いた。「チーズキンパが4000ウォンだなんて!」と思わず口に出そうになった。言葉にするのはなんとか抑えたものの、顔はムンクの叫びのような表情になっていたと思う。短期間で随分と値上がりしたものである。

>次ページ:なんと4割増しも! 交通料金も値上がり

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