「韓国=安い」はもう過去の話。値上げにうんざりな日本人もびっくり、韓国のリアルな「物価事情」

安い旅行費で行ける海外旅行先としては韓国が挙げられると思うが、現地の物価は決して安くない。安くショッピングが楽しめたのももう過去のこと。しかも暮らすとなると、相当な物価高に悩まされることとなる。不動産、食費、教育費など、とにかく高額。まあ、読んでほしい。

交通料金も値上がり


観光客にも大いに関係あるところでいうと、 2023年2月1日からタクシー料金は、初乗り料金が3800ウォン(392円)から4800ウォン(495円)に。模範タクシー、大型タクシーも6500ウォン(671円)から7000ウォン(723円)に引き上げられた。 深夜料金は2022年、適用時間帯が長くなったばかりで、通常の2割増以外に、乗客の多い23時から翌2時まで4割増が適用になっている。このままさらに値上げが続いたらと思うと恐ろしい。

タクシーも今までのように気楽に乗れなくなる日が来るのだろうか……。気軽に乗れるのが韓国タクシーのいいところだったのに……。地下鉄や市内バスも年内にさらに値上げされる予定だ。基本的には、公共交通機関はそれでもまだ日本と比べるとリーズナブルと言えるけれども……。値上げは値上げだ。 
 

値上げはこんなところでも……

先日久しぶりに近所の銭湯にアカスリに出かけた。

コロナ前は1万7000ウォン(1756円)だった料金は、コロナ禍後となる2年後には2万ウォン(2066円)になっていて、久しぶりに出かけた当時、その値上がりぶりに2つの意味で焦った。1つは2年で3000ウォンも値上がりしていたこと。もう1つは値上がりを知らなかったため、現金の持ち合わせがなかったこと。なぜならアカスリの料金は基本現金で支払うからだ(あるいは後で送金も可)。

実は今回もちょっと慌てた。きっちり2万ウォンだけ用意して浴室に入ったからだ。アカスリおばちゃんのところに依頼に行き、壁に貼ってある料金表を何気なく見ると、なんと2万1000ウォンになっているではないか! しばらくご無沙汰していた半年ほどの間にまた1000ウォン(103円)値上がりしたらしい。慌てて脱衣所に戻り、ロッカーを開け、財布から足りない1000ウォンを取り出しまたアカスリコーナーへと戻ったが、余分に現金を持っていて良かった。

>次ページ:とにかく値上げ!値上げ! 教育費もどんどん上がる……

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