フランス人はなぜ「週に2~3日」しか髪を洗わないのか。若い世代がシャワーの時間を控える意外な理由

フランス人は「頻繁にお風呂に入らない」「湯船につからない」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。フランス在住の筆者が現地のお風呂事情を詳しくご紹介します。

 
フランスのバスタブ
フランスのバスタブ(写真は筆者撮影、以下同)
「フランス人は毎日お風呂に入らない」といううわさを聞いたことがある人もいるかもしれません。しかし、実際のところはフランス人も清潔さを大切にしています。ただ日本のように「湯船に浸かる文化がない」のは事実。フランスでは、お風呂ではなくシャワーを使うのが一般的です。

シャワーは毎日浴びる?

フランスでは、多くの人が毎日シャワーを浴びます。特にパリなど都市部に住んでいる人は、「ほこりや排ガスがひどいから」と、体を清潔に保つよう努力しています。

日本と少し違うのは、「朝にシャワーを浴びる」人が多いことでしょうか。これは、朝にシャワーを浴びて清潔な状態で人と会うため。朝のシャワーを、学校や仕事に行く前の“エチケット”として考える人が多いようです。

一方で、夜にシャワーを浴びてリラックスしてから寝る人もいれば、シャワーを浴びるのは数日おきという少数派もいます。その理由は、「面倒くさい」というより、乾燥したフランスの気候に対応するため。「肌のために毎日浴びるのを控える」という考え方です。

フランス人は、なぜ湯船に浸からずシャワーを選ぶのか

フランス人
運動をした後もシャワーを浴びる人が多いフランス
それではなぜ、フランス人は「お風呂派」ではなく「シャワー派」なのでしょうか。これには、フランスの家の構造的な問題が関係しています。

日本の家庭にはバスタブがあるのが一般的ですが、フランスではシャワーだけのバスルームが多く、特に都市部では、スペースを有効に使うためにバスタブを置かず、シャワールームだけを設置している家がたくさんあります。

まれにバスタブがある場合でも、毎日湯船に浸かる習慣はありません。フランスの人々は、冬の寒い日やリラックスしたいときにしかバスタブを使わないのです。
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バスタブがあってもなぜ毎日使わない?
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