「中国でも開催されるようになった」イベントとは?
中国で流行している日本の文化を聞くと、「コミケ」とのこと。「コミケ」の略称で親しまれている「コミックマーケット」は、日本では東京国際展示場などで年に2回開催されている世界最大級の同人誌即売会です。2024年8月に開催されたコミケは、2日間の来場者数が約26万人を超えるという日本のビッグイベント。コミケは「中国でもやるようになった」と教えてくれたリュウさん。アニメやゲーム関連の大型イベントは上海などでも開催され、3日間で約25万人超えの来場者数を誇る大型イベントも存在します。
ちなみにリュウさんは、日本の作品では『エヴァンゲリオン』『鋼の錬金術師』が好きで、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルや『鬼滅の刃』の猗窩座などを演じている、声優で俳優の石田彰さんも好きなのだそう。
また、「日本に来る前、今から20年くらい前は、日本の作品をDVDなどで見ていました。『金田一少年の事件簿』など、ミステリー系のドラマや映画が好きでした」と教えてくれました。
「日本語を話すことに憧れていた」
リュウさんに「日本語」対する印象を聞くと「日本語の発音がきれいで、日本語をしゃべること自体に憧れがありました。発音が、中国語は後ろにあるのに対して、日本語は前にあるので軽やかな言語だな、と思いました」と教えてくれました。「日本に来る前に2年間日本語を勉強したけど、全然話せませんでした。『あ』の発音が難しくて。中国語は『あぁー』で、日本語は『あっ』のような違いがあるんです。中国語には全くない、敬語や謙譲語とかもあって覚えるのが大変。日本人のように日本語を使うようになるには、とても時間がかかると思いました」と日本語習得に苦労したことを話してくれました。
そんなリュウさんは現在、広告会社の運用などを行う外資系の会社で働いているそうですが、仕事中はほとんど日本語なのだそう。今回のインタビューでも、日本語の豊富な語彙(ごい)力に驚かされました。