JR青梅線「昭島」駅には何がある? 駅前の「モリパーク」、“クジラがいる図書館”など隠れた魅力も
JR青梅線の「昭島駅」は駅前の「モリタウン」をはじめ、数々の量販店やショッピングモールが並ぶことで有名。駅を降りた先には何があるのか、ショッピングモール以外の見どころなど、この記事で詳しく紹介します!
JR立川駅を出た青梅線の電車が西立川駅あたりを通過すると、車窓から見える景色はこぢんまりした住宅街や商店ばかりで、たまに公園や幹線道路が通り過ぎ……といった眺めがしばらく続きます。その途中で大掛かりな商業施設やきれいに整った市街が目立ってきたら、そろそろ電車が昭島駅に到着するという合図。
昭島駅周辺は「モリタウン」を始めとした大型ショッピングスポットが立ち並び、スポーツ・アウトドア関連の施設や映画館も完備しているなど、1日いても飽きない観光スポットです。また、駅から少し離れてみれば再開発直前の時代を切り取ったような地元民向けの商店街、さらに古代へと気分がタイムスリップできそうな「クジラがいる図書館」も。華やかな駅前に限らず、隠れた見どころも多い街なのです。
駅の基本情報:家賃相場はいくら?
東京都昭島市・昭島駅の乗り入れ路線は
JR青梅線の1線のみ。しかし、昭島駅から西へ行く電車は拝島駅で青梅線の青梅駅行き(一部は河辺駅止まり)と、
五日市(いつかいち)線の武蔵五日市駅行きに分岐するため、実質的に2路線が利用可能です。東側の東京方向へ行くときには青梅特快を使うと便利ですよ。
家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約6.3万円、1LDK約7.8万円、2LDK約9.5万円(SUUMO、2024年9月25日確認)。東側の青梅線始発駅である立川駅とほぼ同じです。
戦前には航空機などの軍需工場が並んでいた
昭島駅は1938年1月に青梅電気鉄道(後のJR青梅線)の「昭和前仮停留場」として誕生。同年12月に「昭和前駅」になり、1959年には現在の名前に改称します。
駅周辺は、戦前には航空機などの軍需工場が並び、戦後は工業団地が発達。さらに1984年開業の「モリタウン」をきっかけとして、駅北側の「昭島 昭和の森(2021年『東京 昭島モリパーク』に改称)」エリアで大幅な再開発&新規出店が進みました。現在では数多くのショッピングモール・量販店・レジャー施設が並ぶ、青梅線沿いでも屈指のアミューズメントタウンとなっています。
モリタウンで買い物〜イチョウ並木さんぽのコースがおすすめ
昭島駅の北口から降りた先、広大な一帯が「
東京・昭島 モリパーク」となっています。この一帯はかつて巨大な飛行機工場があった場所であり、長く整備と再開発が進んだ後、現在では明るくおしゃれな街並みになっています。
駅から見て北口ロータリーの右側にあるのが「
モリタウン」。1984年の開業から幾度かの拡張とリニューアルを重ね、開業40周年の現在ではすっかり昭島駅前の顔となっています。
建物は主に本館・西館・東館で分かれており、駅に近い本館は「
イトーヨーカドー」、東館は「
JINS」や「
トイザらス」など多くの店舗が入るモールになっています。
本館・東館と比べてちょっと年季の入った西館にも、居酒屋やカラオケ店舗などが入っています。
駅を出てすぐ行ける位置に屋外開放の飲食店通りもあり、「
スターバックスコーヒー」「
ケンタッキーフライドチキン」「
とんかつ いなば和幸」などファストフード店が充実。買い物・食事・休憩どんなシーンにも対応してくれます。
本館と東館は2階デッキで連結しており、立体的な空間が広々とした印象。明確な目的がある買い物に限らず、館内を行き来しているだけで楽しくなりそうです。
また、モリタウンの2階デッキは一部分が北側の道路(つつじが丘通り)の反対側まで伸びています。デッキで道路を渡り、階段を降りた先にあるのが、長大なイチョウ並木。
長さは実に400メートル以上もあり、イチョウの巨木がはるか向こうまで続いている様子はなかなかに壮観! 晩秋になればイチョウが黄金色に色づき、さらにノスタルジック&フォトジェニックな「映える」スポットとなります。
イチョウ並木を抜けた先にあるのが、ホテル「
フォレスト・イン昭和館」です。1998年の開業以来、美しい施設と整ったサービス、閑静で上質な雰囲気が多くの人々に愛されてきましたが、2025年1月末をもって営業終了とのこと。
また、ホテルに隣接する広大な樹林地の中にはゴルフコースも整備されていたのですが、2023年に営業終了しています。跡地は数年後に大規模な物流拠点となるそうで、2024年以降も昭島駅北口の風景は移り変わっていきそうです。