2024年9月30日から、新たなNHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『おむすび』の放送がスタート。平成生まれのヒロイン・米田結を橋本環奈さんが務め、栄養士として人の心と未来を結んでいく姿が描かれます。
毎回視聴率や放送内容に注目が集まる朝ドラ。果たして、『おむすび』はどんなドラマになるのでしょうか?今回は、放送が直前に迫った『おむすび』について、見どころや魅力を解説します。
橋本環奈が主演を務める『おむすび』ってどんな作品?
朝ドラの第111作となる『おむすび』は、どんなストーリーなのでしょうか? ここで、すでに公開されている情報をまとめて紹介します。主人公の米田結は、平成に元号が変わった最初の日に生まれたヒロイン。直近の朝ドラでは、『らんまん』『ブギウギ』『虎に翼』と実在するモデルがいた作品が続きましたが、今回の結は参考にしている人物は存在していない完全オリジナルストーリーです。
脚本は、これまでドラマ『監察医朝顔』(フジテレビ系)、『正直不動産』(NHK総合)、『左ききのエレン』(毎日放送)、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)など、さまざまなジャンルを手掛けてきた根本ノンジさん。どの作品でもキャラクターの日常を丁寧に描くことで知られ、ドラマ好きにはおなじみの脚本家となります。
作品は、平成の“ど真ん中”である2004年(平成16年)からスタート予定。第1週『おむすびとギャル』は、結が高校に入学したところから始まります。結は福岡県の糸島で両親や祖父母と共に暮らし、「何事もない平和な日々こそ一番」を信条としています。『おむすび』の序盤では、平穏無事な人生を送ろうとする結が、地元で伝説のギャルとして知られる姉や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す友人に感化され、「人生を思いきり楽しんでいいんだ」という心理にたどりつき、自分の夢を見つけるところが描かれます。
その後、幼少期に阪神・淡路大震災を経験した地である「神戸」へと行き、栄養士になる夢の一歩を踏み出す予定。舞台は福岡→神戸→大阪とつながっていくことが公表されています。震災を経験したことが物語のキーワードになり、なぜ結が栄養士を目指すことになったのか、その謎が解き明かされていくようです。
魅力的な出演者が勢ぞろい! ヒロイン・橋本環奈に期待大
そんな『おむすび』ですが、何と言っても楽しみなのが出演者たちです。まず、何はなくともヒロインを演じる橋本さん。透明感あふれるビジュアルは朝ドラの主人公にピッタリで、シリアスからコメディーまで演じられる表現力の幅を持っています。朝ドラは笑いどころがあれば泣き所もあり、ヒロインの力量が試される作品。橋本さんの演技力なら、しっかりヒロインを演じてくれることでしょう。
また、橋本さんは福岡県出身で、糸島に遊びに行くことがあるという親和性の高さを誇っています。事前PR番組を見ても、実年齢からは考えられないほどに制服が似合っていて高校生そのもの。視聴者が違和感なくストーリーに集中できるのは魅力的なポイントです。バラエティ番組などで見せる、底抜けに明るい性格も朝ドラのヒロインを演じるうえで重要。どんな魅力的なヒロインを作り上げるのか楽しみです。
そして、伝説のギャルである結の姉・米田歩を演じるのが仲里依紗さん。結とは性格が違い、奔放な振る舞いで米田家に波乱を巻き起こす人物です。仲さんは、自身のYouTubeチャンネルの動画でも有名ですが、芸能界1ともいわれるギャルマインドの持ち主。しかも、三姉妹の長女としても知られ、今回の歩はハマり役になること間違いなし。どうやって姉として結と絡むのか、気になる所です。
さらに、祖父母を演じる松平健さんと宮崎美子さんもナイスキャスティングです。特に、松平さんは画力も強くキャラクターが立つので、朝ドラのような長いストーリーのドラマにはバッチリ。担当する米田永吉は、自由奔放な“のぼせもん”で、困っている人がいたら放っておけない情に厚い性格という、まさに朝ドラ的なキャラクターです。そんな永吉を支える祖母の米田佳代は、明るく知恵にあふれた結の良き理解者。2人の演技が、安心してドラマを見るための潤滑油になること間違いなしです。