西武池袋線「石神井公園駅」には何がある? 味のあるゲーセンにボート池、公園以外も見どころ満載の街
西武池袋線内で、大泉学園駅と練馬高野台駅の間にあるのが「石神井公園駅」。インターネット上では「石神井」で「しゃくじい」と読ませる難読な知名・駅名が時おり話題になりますが、駅を降りた先の街中には何があるのか。この記事で詳しく紹介します!
駅南側の商店街は下町テイスト
続いて、駅名の「石神井公園」がある駅南側へ。南側のロータリーは北側ほどの新しさはないものの、清潔に整った印象です。
南口の駅前から伸びるのは「
石神井公園商店街(パークロード石神井)」。駅から石神井公園への散歩道として戦後間もない時期に発足した商店街で、過去には「NHKのど自慢大会」が開催されたこともあり、現在も年数回ほどのイベントや活性化事業が行われています。
チェーン店と個人商店・飲食店が入り交じる中で、なかなかに年月の重みがきいた「
ゲームパーク」というアーケードゲーム店も! 店先のポスターや店内の筐体(きょうたい)は最新のものなので、現在も多くのゲーマーがここを利用しているのでしょう。
商店街沿いに「
豊宏(とよひろ)湯」という銭湯もあります。古きよき昭和の銭湯といった雰囲気で、駅チカ5分というのも便利ながら、公園帰りに汗をかいたのでひと風呂……という時にちょうどよさそうですね。
石神井公園の東側(石神井池周辺)は散策・運動にピッタリ!
商店街から少し歩いた先にあるのが、こちらの「
都立石神井公園」。東側の石神井池、西側の三宝寺池という2つの池を中心に作られた都立公園で、この街の中核にもなっているスポットです。
都市化される以前の武蔵野(東京都の中西部)の自然を色濃く残しており、都立公園として整備・開園したのは1959年のこと。大正〜昭和期の版画家・
川瀬巴水(かわせ・はすい)が三宝寺池の風景を作品にしたり、明治〜昭和に活動した俳人・小説家の
高浜虚子(たかはま・きょし)ほかによる句会が開催されるなど、文人や芸術家に愛された公園でもあります。
園内は遊歩道が整備されて開けた場所から、緑が鬱蒼(うっそう)とした場所までさまざま。日射と気温が厳しい日だったので、地域の方が木陰のベンチなどでひと休みしている様子をあちらこちらで見かけました。
公園東側の「
石神井池」は池全体が東西に細長い形をしています。かつて三宝寺池から水をひいて田んぼにしていた場所が、1934年に水路をせき止められて誕生したそうで、公園全体から見れば歴史は新しい方。
川沿いに散歩用の遊歩道があるほか、手漕ぎボートやスワンボートに乗れるボート乗り場もあります。このほかにも野球場やランニングに適した遊歩道もあり、石神井池周辺を含む公園東側は主にリラックス・レクリエーションの場としての色合いが強く感じられます。