【二宮劇場】脅威の1人2役が話題『ブラックペアン2』、最終回に向けてどう着地する?【ネタバレあり】

話題のドラマ日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』が、ついに最終回に向けて動き始めています。この記事では、同作品で主演を務める二宮和也さんの魅力を解説しつつ、作品の素晴らしさに迫っていきます。(サムネイル画像出典:『ブラックペアン シーズン2』公式Webサイトより)

まさに“二宮劇場”! 圧巻の演技力で一人二役を演じ分ける

また、当然ながら二宮さんの演技力は圧巻のものです。同作を手掛けている西浦正記監督の取材でも、別人を作り出すために目に宿す力をはじめ、会話のテンポや細かい所作などを作り込んでいると絶賛しています。

実際、渡海が『シーズン2』に現れた際も、先ほどまで出演していた天城と顔が一緒(髪の色は違うが)なのに、全くの別人に見えるから不思議です。話し方や声のトーンからちょっとした歩き方まで違い、徹底した役作りを行っていることが分かります。

簡単にいえば、少し軽薄なキャラクターに見える天城は手術中の声や行動もどこか楽しそう。片や、ダークヒーロー的存在の渡海は、私生活でも手術中もぶっきらぼうでそっけない雰囲気。双子ながらキャラクターをうまく作り込み、しかも前半では2人の関係が簡単にバレないような仕掛けも、二宮さんの演技で見せてきました。まさに、圧巻の演技力と言えます。

また、二宮さんは自身のXで、双子としての役作りについて、「腕の組み方、双子なんで一緒にしてます 遺伝子には逆らえない系の小物として」と公表。確かに独特な腕の組み方をしていることが分かり、一人二役についてかなり神経を使っている証拠です。
 
二宮さんは、役に入り込みどんなキャラクターも演じてしまう一流俳優でしたが、今回はその凄みが増幅。演技派俳優に囲まれている中でも圧倒的な演技力を見せつけ、双子の主人公を演じ分ける荒業を見せています。何より、『シーズン2』で今のところもっとも盛り上がっているのが渡海の登場となり、まさに“二宮劇場”と言える作品となっています。

最終回に向けてどう着地する? 天城と渡海の衝突はあるのか……

さて、『ブラックペアン シーズン2』も最終回に向け、残りわずかとなってきました。
  9月8日に放送される第9話では、引き続き天城の手術が行われ、その後が描かれそうです。また、ストーリー上は、内野さん演じる佐伯清剛が進める心臓外科に特化した新病院の開業計画の行方も解らず、そもそも佐伯の目の病気も心配なところ。さらに、最終回に近づき、竹内さん演じる心臓血管外科医の世良雅志の躍進も気になります。

そして、何と言っても双子だとわかった天城と渡海は衝突するのか? 回収されていない伏線ばかりで、本当にこのままドラマが終わるのか心配になるほどです。第9話は予告でも最終回の前の回とされていますが、果たしてどんな結末を迎えるのか。夏ドラマでもっとも注目を集める『ブラックペアン シーズン2』から、最後まで目が離せなそうです。
 

この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

最初から読む
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『紅の豚』はなぜ主人公が「豚」なのか。宮崎駿自身が「こうかもしれない」と解釈するラストの意味

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    カーブの謎、駅ナンバリング逆転…「新京成」改め「京成松戸線」に隠された10の意外な見どころ

  • どうする学校?どうなの保護者?

    みんな他人ごと? 「PTA総会」考えなしで提出した「委任状」が生んだ思わぬ悲劇とは

  • 世界を知れば日本が見える

    「日本の万博は使い捨て」インバウンドが大阪万博に抱く不満とは。“ディズニー級”の質を求めるのは酷?