どんなメンバーが選ばれる? ジュニアからの選抜はあるのか
壮大なプロジェクトであることが分かってきましたが、気になるのはどんなメンバーが選ばれるのかという点です。さまざまな審査が行われたうえで、新メンバーが決定する時期は2025年初頭の見込み。2024年いっぱいかけて、じっくりと新メンバーが選別されることになります。現時点でオーディションは、1次審査を通過した約350人を対象とした2次審査に進み、すでに3人は約100人の候補生と対面したとされています。その中で、“ジュニア”として活動しているメンバーは活動実績を考慮し、前半の審査には参加せず後から合流する予定です。
新メンバーは3人が決めることで選抜基準は不明ですが、筆者はジュニアからの加入が少なくとも1人はあると考えます。公開されている動画で3人が明かしているのですが、Sexy Zone時代の活動に対してのリスペクトや、プロフェッショナルな意識を審査では重要視している模様です。
公開されているオーディション風景の中では、歌詞を忘れた候補生に対し、菊池さんは「歌詞忘れてるようじゃ無理か……歌詞はね、入れておかないと」と厳しい言葉をかける場面もあり、“菊池風磨構文”として話題に。
また、応募理由について「自分の力試しというところもある」と話す候補生には「力試しだとしんどいかもしれない」とこれまた厳しい意見。こういったやりとりを踏まえると、Sexy Zoneの活動をしっかりと理解しているジュニアはメンバーとして最適であり、選抜される可能性が非常に高いと考えます。
とはいえ、ジュニアからばかりの選抜になると「内輪ウケ」感も出てしまい、3人が目指す新しい形の活動は難しい気もします。何人の選抜になるのかは解りませんが、すでに実績もあるジュニアから選びつつ、一般からダイヤの原石を引き当てるのがもっとも盛り上がる構図になるのではないかと予想します。
この辺りの選抜の模様は『timelesz project -AUDITION-』で配信されるのでしょうが、この番組でどこまで新メンバーが明らかになるのかも、気になるところです。
アイドルに興味がない人でも楽しめる、新しいコンテンツ
繰り返しになりますが、今回は単にメンバーの人数が減ったから補充する、という単純なオーディションではありません。メンバーもファンからの批判を受けながら進めている部分があり、ここ最近のオーディションコンテンツと比べても、予測不能な雰囲気を醸し出しています。これまで、旧ジャニーズ事務所時代には、グループからメンバーは減っていくばかりでした。グループの結成も鶴の一声で決まることが多く、ブラックボックスだった印象です。
しかし、今回の「timelesz project」は、1からtimeleszというグループを作り上げる様子がみられます。メンバー3人とも頭が切れるので、このオーディションで何かしらの仕掛けを考えているのは明白です。そういった意味でも、これまで男性アイドルグループに興味がなかった人がみても面白いオーディション企画になっていると感じます。
果たして、『timelesz project -AUDITION-』ではどこまで進展があるのか、「最後のチャンス」と語る3人の姿にも注目です。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。