1958年8月25日に日清食品が世界初の即席ラーメンとされる「チキンラーメン」を発売したことにちなんで制定されました。
今回はカップヌードルが3分である理由や、世界一即席麺を食べているのはどこの国かなど、違いの分かる人になれる即席ラーメンの豆知識をご紹介します。
「ラーメン」という名称を広めたのはチキンラーメン
日本のラーメンのルーツは中国の麺料理「拉麺」。明治時代に本格的に上陸し、当初は江戸時代の明の首都名にちなんで「南京そば」と呼ばれていました。明治中期には中国の地理的呼称である「支那そば」に変わりましたが、蔑称であると中国政府から抗議があったため「中華そば」に。
その「中華そば」よりも「ラーメン」を一般的な名称として定着させたのが、1958年に発売された「チキンラーメン」です。
うどん玉が1つで6円の時代に、チキンラーメンは1袋35円。問屋側は仕入れを渋りましたが、実際に食べた人の口コミで注文が殺到。
工場前で問屋のトラックが列をなして製品のでき上がりを待つほどの大ヒットとなり、「ラーメン」という名称も全国へ広がっていきました。
カップ麺が3分の理由は?
日清のカップヌードルなど、多くのカップ麺の調理時間は3分になっています。その理由は、3分が1番おいしく食べられる時間であるため。現在の技術では1分で戻る麺を作ることもできますが、麺が薄くなったり、細くなったりしてしまい、伸びやすい麺になってしまうため、あえて3分にしてあります。
ただし、一部のうどんなど太い麺の商品は、喉越しがよくコシのある麺にするため5分など長い時間に設定されています。
世界一即席麺を食べているのはどこの国?
世界中で食べられている即席ラーメンですが、国民1人当たりの年間消費量が1番多い国はどこかご存じでしょうか?拉麺が生まれた中国? それとも即席ラーメンが生まれた日本?
正解は、ベトナムです。世界ラーメン協会(WINA)による2023年のデータによると年間約81食、およそ4日に1度は即席ラーメンを食べていることになります。2位は韓国で約78食、3位はタイで約56食。
ちなみに日本の1人当たりの年間消費量は約48食。あなたが1週間に1回以上食べていたら、国民平均よりも上の「即席ラーメン好き」といえるでしょう。
おいしくて便利、日々進化を続ける即席ラーメン。即席ラーメン記念日に、新発売やお気に入りの商品を食べてみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。