台風接近や予測不可能なゲリラ雷雨、地震……飛行機の「欠航」はスピード勝負で予定変更を!

夏の飛行機旅では、台風やゲリラ雷雨などに加えて頻発する地震にも注意しておきたいところ。台風の接近や急激な天候の変化などによる予測不可能な「欠航」に備えて準備できることとは? 旅行ジャーナリストが解説する。

最近多い「ゲリラ雷雨」で特に注意したい空港とは?

羽田空港は混雑空港。発着が止まるとその影響は大きい
羽田空港は混雑空港。発着が止まるとその影響は大きい(筆者撮影)
近年、線状降水帯やゲリラ雷雨が全国的に頻発している。大雨では飛行機の運航に支障がなくとも、雷が発生すると空港での地上作業が一時停止するため、遅延や欠航につながる。

2024年8月7日夜に起きた羽田空港の雷雨による影響は、まだ記憶に新しい。落雷の恐れで、スタッフの安全確保のため航空機への給油や駐機場への誘導など一連の作業が約2時間にわたって停止した。

1日に運航便が片手で数えるほどしかない地方空港であれば影響は少ない。しかし、羽田空港は“世界きっての混雑空港”だ。4本ある滑走路は朝から晩まで離着陸が絶え間なく続くため、大幅遅延や欠航する便が続出した。

到着便の多くが羽田空港付近の上空をしばらく旋回後、燃料不足の懸念で関西国際空港や中部国際空港へダイバート(目的地外着陸)したり、出発空港へ引き返したりした。

空港からホテルや自宅への移動手段が車であれば深夜でも移動できるが、公共交通機関が動いていない場合は朝まで待つしかない。実際、先の羽田空港では非常用の飲料水や毛布などが空港側から配布され、多くの人々が空港内で一夜を明かした。

線状降水帯、ゲリラ雷雨は予測しづらい。それでも現状をいち早く把握し、「到着が深夜になりそうなら空港周辺のホテルを確保する」「新幹線や高速バスなど陸路での移動に変更する」など、素早く行動に移すのは、台風の時と変わらない。
次ページ
「地震」は予測不可能、どうすれば?
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 「正直、日本ってさ…」外国人に聞くぶっちゃけニッポン

    韓国人女性がおいしすぎて感激した「日本の飲食チェーン店」とは? 1カ月に10回以上通った時期も

  • ヒナタカの雑食系映画論

    大人にこそ見てほしい「プリキュア映画」をランキングにしてみた。映画『わんぷり』と併せて見てほしい

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    実はホワイトな「690円カット美容室」 サラリーマン美容師の年収1000万円超を実現するビジネス戦術とは

  • どうする学校?どうなの保護者?

    岡山県PTA連合会「解散」の衝撃 「時間的な負担が大きかった」元市P連会長の証言