「巨大地震注意」発表を機に考えたい、万が一に備えた帰省・旅行の準備。旅のプロがやっていることは?

お盆休み目前で発生した日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震。気象庁は、南海トラフ地震に関する臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。「帰省や旅行へ」というタイミングの人もいるでしょう。今一度、旅の備えを確認しておきましょう。

気象庁は、南海トラフ地震に関する臨時情報「巨大地震注意(南海トラフ地震臨時情報)」を初めて発表。会見を行い、平常時より南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性が高まっているとし、個人レベルでも日頃からの備えを再確認してほしいと訴えました。

会見の質疑応答では東大名誉教授の平田直氏が「(個人的な見解としたうえで)避難経路の確保など十分な備えをしたうえで、海水浴をするのは問題ないと考える」と回答する場面も。一方で、閉鎖する海水浴場も出てきています。南海トラフ地震がいつ起きるか分からない以上、「可能な備えをしつつ、自身でリスクヘッジをして行動するしかない」のだと感じます。
 
交通機関に影響も出てきています。「巨大地震注意」の発表を受けて、東海道新幹線は、1週間程度、三島駅~三河安城駅間で速度を落として運転することを発表。特急の運休を決めた鉄道会社もあり、今後も影響が広がる可能性があります。

日常の旅で、筆者が行っていることを踏まえ、今一度、旅に出る際に確認しておきたい6つの備えを紹介します。
旅のプロがやっている自然災害への6つの備えとは?
旅のプロがやっている、旅行時の6つの備えとは?

1. 行き先を伝え、SNSで安否確認ができる環境整備

最近はスマートフォンで連絡がすぐにできることから、ふらっと旅へ出かける人も増えています。突然、家を留守にしても心配をかけないために、家族や身近な人に旅の行程(行き先や交通手段、宿泊施設など)を伝えておくと安心です。

甚大な災害発生時、FacebookやLINEでは、自身の安否を伝えたり、知人の安否を確認する機能があります。家族や親しい人とSNSでつながり、安否確認の方法を確認しておくことも重要です。

2. スマートフォンはフル充電、予備バッテリーも準備

情報が得られないと不安も増します。利用する交通機関や道路情報などの公式SNSをフォローしておけば、タイムリーな情報が得られる可能性が高いです。スマートフォンはフル充電を心がけ、予備バッテリーも携帯しておくのが賢明です。通信ができない状況でも、ライトや音を出して居場所を知らせるなど、災害時に役立つ機能がスマートフォンには多く備わっています。

またアナログですが、充電が切れて困らないように、スマートフォンに登録してある情報で重要なもの(連絡先・旅行時の手配内容など)は、印刷したりメモをして、紙でも携帯しておくと、いざという時に役立ちます。
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かばんの中に入れておくと安心なもの
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