5. 現金は少し多めに持っていく
災害時には、足止めされて延泊が必要になったり、予定とは異なる行程になるなど、想定外の費用がかかることもあります。停電になるとクレジットカードや電子マネーが使えない事態も想定されます。万が一に備えて、現金は旅行の予算にプラスして少し多めに持っていくことをおすすめします。片道の移動費を賄える金額を目安にするといいでしょう。また日頃飲んでいる薬なども、多めに持っていくと気持ち的にも安心です。
6. 旅行の手配内容を確認しておく
何事もなく旅が終わればよいのですが、例えば交通機関が遅延・運休した際などは、手配した内容によって変更や払い戻しに制限がある場合があります。また旅行代理店を通じて予約した場合は、交通機関などで変更などの対応ができないことも。「いざという時に、旅行会社は営業時間外で電話もつながらない」ということもありえます。万が一の際はどこに連絡して、手続きはどうしたらいいのかを把握しておくと安心です。台風などで欠航リスクがある場合、航空会社では、料金プランに関わらず、無料で変更や払い戻しを受け付けることが多くあります。突発的に発生する地震は難しいですが、予測できる場合は状況に応じて変更や延期なども検討するといいでしょう。
自然災害の多い日本では、いつどこで被災するか分かりません。旅を楽しむためにも、万が一を頭の片隅にいれ、いざという時に自ら動けるようにしておくことが大切です。
この記事の執筆者:村田 和子 プロフィール
旅行ジャーナリスト。国内・海外旅行、子連れ旅行のノウハウや楽しみ方を、テレビ・新聞・雑誌などの媒体で広く紹介するほか、執筆・講演、宿や地域のコンサルティングを行う。旅を通じて子どもの生きる力を育む「旅育メソッド(R)」の提唱者。