何気なく過ごしている今日も、過去には何かが起きている日です。当時のニュースを振り返ってみましょう。
「ハンカチ王子vsマー君」引き分け再試合の激闘
18年前の2006年8月21日、第88回全国高校野球選手権大会の決勝再試合が行われました。前日の20日、73年ぶり史上2校目となる夏3連覇を狙う南北海道代表の駒大苫小牧(以下、駒苫)と、創部101年目で第1回大会にも出場した伝統校である西東京代表の早稲田実業(以下、早実)が激闘。
3回途中から継投した駒苫の「マー君」こと田中将大選手と、先発した早実の「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹選手の両エースが1-1のまま譲らず延長15回で引き分け、37年ぶりの再試合になりました。
最後の打席はエース対決! 劇的な幕切れ
翌日21日の再試合は、1回裏に先制した早実が3点リード。迎えた9回表、ノーアウト1塁から先発で好投を続けてきた斎藤選手が2ランホームランを打たれ、4-3と1点差に迫られる展開に。しかし、そこから立て直してツーアウト、迎えたバッターはくしくも駒苫のエース田中選手。
前日の延長15回を含め、本大会全ての回を投げた斎藤選手は、甲子園史上最多の投球回69、総投球数948。
それでも最後はこの日最速となる144キロのストレートで空振り三振に抑えてゲームセット。エースの直接対決で決まるという劇的な幕切れになりました。
斎藤選手が青いハンカチで爽やかに汗を拭う姿を称した愛称の「ハンカチ王子」は、劇的な優勝によって同年の流行語大賞トップテンに選出されるなど注目を集めました。
ちなみに、田中選手の愛称である「マー君」を最初に広めたのは実は斎藤選手。
甲子園後の高校全日本合宿にて、田中選手のことを「マー君」と呼んでいるとインタビューで答えたことから浸透していきました。駒苫の本間篤史選手がそう呼んでいたのをマネしたそうです。
18年前の今日、あなたは何をしていましたか? この機会に、振り返ってみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。