なぜ増える? 小人の妖精が毎年増える、ポーランドの謎の街「ヴロツワフ」へ行ってみた
「あ、ここにも!」「あそこにも」——ポーランドのヴロツワフは、街のあちこちに小人の妖精のブロンズ像があり、観光客は小人の妖精探しに夢中。しかも、その妖精はかなりのハイペースで増えています。一体なぜ、妖精が増え続けているのでしょうか? 現地で理由を探ってきました。
ヴロツワフの街には小人の妖精以外の見どころも多数
ヴロツワフでは、戦争で7~8割が破壊されており、再建された旧市街も見もの。カラフルな街並みは実にフォトジェニックで、小人の妖精の世界観にもマッチしています。
街には12の島があり100本以上の橋がかかっており、「北のヴェネツィア」と称されることもあります。
世界遺産の「百年記念会館」もあります。1913年竣工当時は、世界最大のドーム型コンクリート建築だったもので、コンクリートの高い天井は必見。タイミングによってはイベントなどで入れないこともあるので、事前にサイトでチェックしていくことをおすすめ。
一足伸ばして世界遺産巡りも
ヴロツワフから足を伸ばせば「シフィドニツァの平和教会」と「ヤヴォルの平和教会」という世界遺産に行くこともできます。いずれも、キリスト教の宗教戦争である三十年戦争を終えるために建てることを許されたもの。カトリックが多いポーランドでは珍しいプロテスタントの教会です。
建てることを許されたといっても、石やレンガは使えず、鐘楼も禁止、工期は1年以内など、厳しい条件が課せられていました。それにもかかわらず、内部は豪華絢爛(けんらん)。完成までにどれほどの心血を注いだのだろうかと当時に思いをはせたくなります。