「ワンチャン」「テンパる」「リーチ」も実は麻雀用語! 本来はどういう意味?【8月1日は麻雀の日】

8月1日は麻雀の日! 今回は、「リーチ」をするのは日本だけ、Mリーグでは何倍役満まで出せるかなど、麻雀の豆知識をご紹介します。

麻雀
麻雀の日に、知って楽しい豆知識
8月1日は麻雀の日! 日付が「パ(8)イ(1)=麻雀の牌」と読めることにちなんで制定されました。

今回は、「リーチ」をするのは日本だけ、Mリーグでは何倍役満まで出せるかなど、麻雀の豆知識をご紹介します。

「リーチ」をするのは日本だけ

麻雀の発祥は中国ですが、あと1牌で上がれる状態(テンパイ)を周りに宣言することで役になる「リーチ(立直)」は、実は日本だけのルールです。

元々は中国の華北地方のローカルルールで、第1打でのテンパイ宣言、現在でいうダブルリーチと同じものでした。

1940年ごろ、満州在住の日本人がこのルールを応用して、現在のリーチと同じく第2打以降でのテンパイ宣言も対象とするようになり、終戦後、日本に伝わり普及しました。

Mリーグでは何倍役満まで出せる?

麻雀の花形といえば、国士無双や九蓮宝燈などの「役満」でしょう。一般的なルールでは各自が2万5000点を持ってスタートしますが、役満は上がればそれだけで3万2000点、親なら4万8000点! まさに一発逆転の大技です。

しかも、役満は「緑一色・四槓子で2倍役満」というように、条件がそろえば複合することも可能です。

ナショナルプロリーグのMリーグでは「単騎待ちで2倍役満」といった単独での複合は認められていないので、出る可能性があるのは「4倍役満」まで。

例としては「天和・四暗刻・大三元・字一色」などが挙げられます。もらえる点数は、なんと親なら19万2000点! 夢があるゲームですね……!

「ワンチャン」の語源は麻雀

「リーチ」や「テンパる」など、麻雀用語だったものが日常でも使われるようになった言葉は数多くありますが、若者言葉の「ワンチャン」も麻雀から来ています。

元々は「ワンチャンス」という麻雀用語で、ある特定の数牌が自分の視点から4枚中3枚見えている状態のこと。

例えば萬子の3が4枚全て場に捨てられているとき、外側の1と2は使いづらい牌になるため、相手の当たり牌である確率がグッと下がる。これをノーチャンスといいます。

ワンチャンスは4枚中3枚なので、最後の1枚を相手が持っている可能性があるので、外側の牌は「もしかしたら」当たってしまうけど、ノーチャンスに次いで比較的安全ということになります。

この「もしかしたら」という意味で、日常でも使われるようになった言葉が「ワンチャン」です。

Mリーグの人気やネット麻雀の普及で「老若男女が楽しめる頭脳ゲーム」のイメージが定着しつつある麻雀。ぜひこの機会に、遊んでみてはいかがでしょうか。

あなたもワンチャン、ハマるかもしれませんよ!


この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
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