【実際の投稿:東ちづる、青汁王子のデマを訂正】
メディアもヘイトに加担か
広島高等裁判所が7月10日に、手術なしでの性別変更を認めるという内容に決定を出してから、ネット上ではデマを含んだトランスヘイトが横行しています。特にフォロワー数の多いアカウントがデマをポストし、それが拡散されるという、地獄のような空間が広がっています。三崎氏は、同日に「手術なしで性別変更を認めるのはヤバいでしょ。自称女だと申告する痴漢が無双モードに突入するよ。とんでもなく混沌とした社会に突入してるな」とポスト。「手術なしで性別変更を認める」=「自称女だと申告する痴漢が無双モードに突入」という、何の因果関係もない内容をつづりました。
これは一部メディアに三崎氏の“私見”として取り上げられ、Yahoo!ニュースにも掲載されるなど、ヘイトへの加担がメディアによっても行われる異常事態に。
東氏は、その記事について11日に「公衆浴場は、厚生労働省による衛生等管理要領で男女別にすることが求められています。ここで前提となっている性別の基準は全裸になった時の外見から判断される性別であり、自認する性別ではありません。自称女だと申告する痴漢が女性銭湯や温泉に入ることはできません」と、事実に基づき訂正しました。
悪意のあるポストを続ける三崎氏
さらに同日の別投稿では、「トランスジャンダー女性や性別違和のある女性(戸籍は男性)は、『女風呂』に入りたいのではなく『銭湯』や『温泉』に行きたいし、『女子トイレ』に入りたいのではなく用を足したくて『トイレ』に行きたいのです。痴漢行為は性犯罪であり性暴力であり、ごっちゃに語るものではありません」とも、事実を述べています。三崎氏は無理やりにでも性別違和の人と犯罪を結び付けたいのか、「オペなし性別転換OKが認められた矢先に、さっそく37歳の男が『心は女性だ』と言って女湯に侵入し、逮捕された。これが手術なしで性別変更を認める結果でしょ。無法状態を早く何とかして欲しい」などともポスト。
これに対しては、「あんたみたいな人が煽った結果でしょうよ。デマを真に受けた馬鹿シスヘテロ変態男が女湯に突入しただけ。トランス女性とは無関係」「逮捕されてるのに無法状態ってどういう意味ですか?」と真っ当な意見をコメントする人が現れています。
2023年6月に「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」が施行してもなお、LBGTQへの理解は進まず、特に性別違和の人への差別が広がっている気さえします。声の大きい人がデマや差別を拡散するのではなく、またメディアがそれに加担するのではなく、正しい情報を広げていき、少しでも人々が生きやすい日本になるように行動したいですね。