有名小説家、トランスヘイトに加担か。否定するも批判の声止まず「こんな人だったんか」「ひどい内容」

小説家の乃南アサさんが新聞に寄せた書評が話題を集めています。ヘイト本についての書評だったため、高校生からも批判の声が寄せられました。(サムネイル画像出典:乃南アサさん公式Instagramより)

小説家の乃南アサさんが新聞に寄せた書評が話題を集めています。ヘイト本についての書評だったため、批判の声も上がりました。

【実際の投稿:乃南アサ、トランスヘイトに加担する】

トランスヘイト本の書評を書いた乃南氏

熊本日日新聞が6月23日の朝刊に載せた「揺れ動く思春期 どう乗り切るか」という乃南さんの書評。『トランスジェンダーになりたい少女たち』を読んだ書評のようですが、これに対し、乃南さんに高校生から「がっかりした」というメッセージが送られてきました。

「乃南さんはトランスヘイターだったのですか。悲しいです」「あなたの後輩の一人として、あの書評にはがっかりしたということはお伝えしておきます」といった内容です。乃南さんは「私は未だかつてLGBTQの人たちを差別する、また偏見を持ったことは一度もありません。また、そのような文章を書いたこともなく、編集者ばかりでなく、読者の方からも、そのような指摘を受けたことは一度もありません。それなのに、私を『トランスヘイター』と決めつけてかかって来られるのは非常に心外であり、また侮辱です」などと強く抗議しました。

かなりの長文で「そういう私が、こともあろうに『トランスヘイター』などというレッテルを貼られるのは、たとえあなたが十代の高校生であり、また後輩だとしても、断じて容認は出来ません」と、自身はトランスヘイターでないと厳しい口調で主張しています。

一旦は発売中止になったデマ本

もともと、海外で出版された同書。日本でもKADOKAWAが出版しようとしたところ、その内容が事実に基づかないことが多く、デマや差別も混じっているため、抗議運動が起き、出版は中止に。しかしその後、産経新聞出版が4月に出版してしまいました。性別不合の人に対する差別的な内容である本にもかかわらず、あたかも内容が事実であるかのように書評をした乃南さんは、トランスヘイトに加担していると考えられます。自身がいくら「偏見はない」「トランスジェンダーの友人がいる」と主張しても、そのこととトランスヘイトへの加担は全くの別問題です。

前述の高校生は、乃南さんの強い主張に委縮してしまったのか、あるいは本当にそう思ったのか、「大変失礼いたしました」「この度は本当に申し訳ありません」と謝罪をしています。

「ヘイト本について肯定的に書くって…」

ネット上でも「うっっわ乃南アサ…黒人と友人だよと言いながら真っ向から差別する人たちの話を知らんのか… こんな人だったんか」「それ以外のまっとうなトランスを扱った本もある中で、ヘイト本について肯定的に書くって… そちら側やん…」「今回の件で、一番になったのがそこで。なぜ、乃南アサさんともあろう方が、出版までの経緯に触れずに書評したのか」「乃南アサの書評をスクショで読んだ ひどい内容だし引リツに擁護者が多いのがひどさに拍車をかけていた」など、厳しい声が多数上がっています。

乃南さんは本記事執筆時点では自身がヘイトに加担したことに対して、何も声明は出していません。それどころか、自身の意見に好意的なX(旧Twitter)のポストすら取り上げています。誤った認識が今もなお、世界に、日本にいる性別不合の人の心を傷つけていることに一刻も早く気が付くべきでしょう。
 
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