具材にもこだわり「料理性があがった」
もちろん具材にもこだわっています。まずは京都直送の九条ネギ。飯田商店でも使用しているもので、多めにトッピングすることで清涼感を出しています。
続いて、有明産のばらのり。有明産の生のり原料を、うま味と香りを保ちつつ乾燥させ、特殊な製法で焼き上げたもので、飯田さんはその焼き加減にもこだわっているのだとか。
さらに、世界的な評価を受けている、厚木ハムのベーコンを使用。麺と一緒に食べた時に食べ応えがあるように厚みを10ミリにカットしています。最大のこだわりは、炙ること。炙ったベーコンの油と燻香がまぜそば全体に回り、ネギ、のりと合わさることで、「すごく料理性があがった」と飯田さんは語っています。
最後は、全体を引き締めるブラックペッパー。提供直前にペッパーミルで挽くことで、より香りが引き立ちます。添えられたレモンを絞ることで、爽やかに味変します。
飯田さんは「担当者の熱い思いを形にしたかった。お子さまから大人まで、みんなが幸せになる味を目指しました。麺と具材の一体感を楽しんでほしい。ビールにもジュースにも合う味です」と、笑顔でPR。
「すたぁ麺」食べてみた! 圧倒的完成度!
半年以上の期間をかけて完成した「すたぁ麺」。発表会では、飯田さん自ら仕上げ、振るまってくださいました。
少しまぜると、ブラックペッパーとベーコンの良い香りが立ってきます。麺はうどんのような太麺。かみ応えがあり、飯田さんがおっしゃる通り、「麺、おいしい!」という言葉しか出ません。
さらによく混ぜると、九条ネギ、ばらのり、ベーコンの油が全体にいきわたります。食べる度に、ネギの清涼感、のりの香ばしさ、ベーコンのうま味が口に広がります。合間にかじるベーコンのおいしいこと! 半分ほど食べたところで、レモンをギュッと。爽やかな酸味であっという間に平らげてしまいました。
麺は200グラムとボリューム満点なのに、「もう1杯食べたい……」と思うほど。さすが飯田商店さん、圧倒的な完成度でした。
販売場所は、横浜スタジアム内5ゲート横、ベイスターズドッグ売店をリニューアルした「濱星商店(はますたしょうてん)」で、価格は税込1400円。6月27日の巨人戦から発売となります。行列必至だと思いますが、野球観戦のお供にぜひ。
この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。